うちのアバルト プント、ここがイイね:隠せない実用車チックな一面

うちのアバルト プント、ここがイイね:隠せない実用車チックな一面

スパルタンとはいえ、実用車なんです。
アバルトとはいえ、プントなんですから。

 

sponsor link


 

エンジンをかけると、ウォン!と一回吠える。ここまではチューンドカーの当たり前。でもそのあとはグッとおとなしいアイドル音になる。その音は、まるで家庭用ミシンのよう(笑)。動くべきモノがきちんと動く、現代の機械製品の音がする。ありていに言えば実用車のアイドリング音。
フェラーリのように「あたし、止まってても凄いんです」的な、例えアイドリングでも周囲を圧倒するような迫力とかオーラはとうぜん無い。まったくない。面白みのないアイドリング音。ハッキリ言っちゃいますけどね。

象徴的なのが、ホーンの音。
「ぷあーっ」と気の抜けた音がする。もちろんシングルホーン。
ヨーロッパ映画、クルマが石畳の道を向こうからこっちに走ってくるようなシーンで、途中、道でたむろしているクソガキとかニワトリとかを蹴散らすときに鳴らしている安っぽいホーン、あれと同じ雰囲気の牧歌的な音がする。
フィアットの初代パンダとかルノー19などちょっと前のヨーロッパをよく走っていた、生活で使い古されたヨレヨレの実用車がよく鳴らしていた音。良くいえば、ヨーロッパの生活音(笑)。

以前、スマホ見ながら赤信号の横断歩道を平気な顔で渡ってるクソ女がいて、思いっきりホーンを鳴らしたけど、思いっきりシカトされた。威圧感の全くないとボケた感じのホーンの音色だったから、と思っているんだけど。

猫にもなめられてる?
猫にもなめられてる?

Bセグメントの大衆車だったプント(グランデプント)を、アバルトがキュッとチューンしたアバルト プント。
エンジンやサスの戦闘力がグッと高められて、シェイプやデザインもキリッと磨かれて、走りもルックスも大きく進化したけれど、やっぱり実用車としての出自が隠せないところが見られる。

そんなアンバランスさ、未完成というか「不完成」なところも「チューニングカー」という風情で、なんだか、イイ!
思えば、アバルト草創期の60年代、チンクエチェントをチューンしていたときからそうだったよね。きっと。 

中毒っていわれちゃったら、買わないわけにいかないわけですよ(笑)