自家用車 IoTはじまる。おとなの自動車保険「つながるキット」をつなげてみた。

自家用車 IoTはじまる。おとなの自動車保険「つながるキット」をつなげてみた。
Appleの梱包の真似をしたかったけど、予算の関係でここまでになりました、という風情の荷姿。

おとなの自動車保険(セゾン自動車火災保険)の「つながるキット」が届いた。保険契約者には無料というので、一体どんなモノか、好奇心もあって申し込んでみた。
同様の取り組みは他の損保会社もやっていて、東京海上日動はドライブレコーダーと組み合わせてサービスしていたりする。

このデバイスの仕組みや機能は前述のリンク先で確認してもらうとして、さっそく取り付けて近所をぐるっと一周してみた。で、その結果、たった2km程度の走行で、急ブレーキ2回、急ハンドル1回あったと判断されてしまった。やった記憶ないのに!

 



 

モノのインターネットの自家用車版だ

つながるキットは、今何かと話題のIoT(モノのインターネット)デバイスだ。スマホとBluetoothでつなげて、事故やトラブルの際の対応をスピーディにしたり、GPSセンサーや加速度センサーで運転中の挙動を記録し、それをスマホに表示してドライバーの操作を評価したりできる。

さらに、それら運転データは損保会社に集められ、その運転データ(ビッグデータ)は保険会社に集められ、加入者の運転状況を分析、結果を保険設計に活用したりする。

契約者には自分の運転の良くないところなどが分かって安全運転につながるし、損保会社はより充実した保険を適切な価格で提供できるようになる。win-winのメリットがあるわけだ。

また、取得した運転データを使う際は、契約者の個人データとは切り離される。つまり、普段から荒っぽい走りをしても、その個人は特定されないので損保会社から目を付けられる心配はない、はず。
こうしたことは、利用にあたっての注意事項に書かれている。

そこで問題なのは、運転操作の評価基準

Gセンサーのデータをもとに、ハンドルやアクセルの操作状況をモニタリングしてくれるものはほかにもあって、例えばマツダから「MOTIONIST」というスマホアプリが出ている。これも出たときにさっそく試したけど、散々な結果だった。

ちょっとでもムリめの操作をすると、すぐに辛く評価されてしまう。教習所の教習車のようにモッサリと運転しないと評価されない。国交省の“目”は厳しいし、メーカーとしては省エネ運転の推奨といった立場もあるから、あまり楽天的な評価はできないんだろうと思う。イタリアに持っていったら、総スカン喰うよ、きっと。

走行中、どの場所でダメ操作したかも分かる

つながるキットはまだ少ししか使ってないから何とも言えないけれど、マツダのアプリのセッティングと同じ雰囲気がする。
うちのアバルト プントで普通に走っても、きっと辛めに評価される。確かに普通のクルマよりは俊敏に走るから、仕方ないといえばそうなんだけど。

ただね、こうも辛口評価されちゃうと、悪い気持ちもむくむくと盛り上がってくる。だったら悪い、ブラックなデータをばんばん上げて、ビッグデータを濁らせてしまえ、みたいな。他のユーザーの優等生的なデータに混じって、僕とアバルト プントが作ったどんよりとしたデータをどんどん上げれば、そうすれば、ビッグデータの分析や評価にも少しは影響が出る?

よく考えれば、優良な一般ユーザーの方が圧倒的に多いはずだし、僕みたいなヒネクレ者は少ないだろうし、もっというとアバルト プントなんてほとんどないだろうから、ビッグデータへの影響は皆無に近いと思うけど。っていうか、そういう誤差をなくすために、たくさんのデータを集めるわけで。
頭では分かってるんだけど、でも、悪さしたい(笑)

※あと、細かいところだけど、うちのクルマの名前が「フィアット」とスマホに表示されるのが気に入らない。契約車名(車検上の車名)がそうなのだから仕方ないけど、うちのクルマは「アバルト プント」だ!

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そろそろ2回目の車検。こんどは持ち込みでやってみようと絶賛資料集め中。