レカロを付けた。やっぱりこういう作業は、専門のショップに任せた方がいいな。

レカロを付けた。やっぱりこういう作業は、専門のショップに任せた方がいいな。

前のエントリで書いた、レカロとの4万円の胸騒ぎ。

中古パーツショップで“ひと目買い”してきたのはいいけど、シートはこのままでは付けられない。

ショップに頼むことも考えたけれど、金欠病のわりにはヒマがあったし、趣味と実益をかねて(?)ここは自分でやってみよう、と。

 

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というわけで、まずシートレールの手配をしないと。
なのでそれまで、買ってきたレカロは、自宅リビングでこんな感じで待機中。「狭い家がまた狭くなる!」と家族の非難ゴウゴウの中、肩身を狭くするレカロなのでした。首もちょっとすくめてる?

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シートレールは、シートと、取り付けるクルマと、両方の適用を確認しないといけない。
レカロは最近は純正シートを買わないとレールを売ってくれなくなった。
そのせいか、純正じゃなくてもショップやサードパーティでオリジナルがいろいろ売られている。

ただし、ここで問題は取り付けるクルマ。アバルト プントなんてニッチな車種、サードパーティなんかじゃ作っているところはあまりなく。
ネットでいろいろ探し回り、大阪のナニワヤ製の、グランデプント「助手席用」をチョイス。素のグラプンは基本右ハンドルなので、左ハンドルのアバプンのシートを取り付けるには、助手席用になるわけですね。

送られてきた各パーツがこれ。

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本体側に取り付けるベース
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シート側に取り付けるスライドレール
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いつもはいているサンダルと。双方同じカラーリング。好みはいっしょ、ということか?

このほか、ナニワヤ製の場合、エアバッグの回線を殺す抵抗やシートベルトアンカーを移設するボルトなども付いている。

ここで問題は、そのボルトのサイズ。ヘキサゴンに似てるけどちょっと違うトルクスレンチが必要になる。シートレールの取付け用ボルトが40、シートベルトアンカーには50がいる。シートレール用の40は調達してあったけど、アンカー用の50は手持ちがなく、慌てて買いに走った。

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エアバッグ回線のボディ側のコネクタ。シート側のコネクタを外して、抵抗を噛ませるわけです。

エアバッグのコネクタを外して抵抗を噛ませたり、ノーマルのシートを外してベースを取り付けたり、あれやこれやは、シートレールに付いてきた取説に書かれていた。なので、その辺はわりとサクサクと作業が進む。

ちなみに、シートを外したり、レカロを車内に入れるときは、養生したほうがいい。引越屋さんが荷物を部屋から出し入れするとき、壁を傷つけたりしないようにするためにやる、あれですね。僕の場合、不要になったシーツやバスタオルなどを使用しました。

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ノーマルシートを外して、シートレールのベースを仮留めした状態。
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レカロにスライドレールを取り付け、ベースフレームに組み付ければ終わり。だったのだけど。。。

スライドレールを取り付けたレカロをセットするとき、ちょっとチカラが必要だけど、そこは子どもに手伝わせたり(父の威厳?)して難なくこなし、めでたくセット完了!

どれどれ、ちょっとテストドライブ。と思って座った瞬間、

なんだこれ? すごくオフセットしてる!!

ハンドルとペダルがすごく右側に移動した。つまり、自分が左に移動した。ハンドルなんか、右ななめ前に腕を伸ばさないと握れない。シフトノブもやたら遠くなったし。
試しに走り出したら、すごくヘン。当たり前だけど。身体は真っ直ぐ前を向いているのに、腕も足も右ななめ前! 走っていると、どうしても右ななめ方向に行きたくなる、ような?

ハンドルのセンターと自分の身体の中心が、どう見ても3〜4センチずれている。
ノーマルのシートでも、指1本分くらいは左側似微妙にずれていたけど、それがさらにさらにズレた。

よく見ると、センタートンネルとシートの間がガバッと空いてる。
その影響で、運転席窓側はギリギリ。ショルダーサポートがピラーに干渉してそれ以上下がらない状態。そこまで下げなくても運転できるからいいんだけど。
ただ、この激オフセットは、ダメ。ありえない。

なので、近所のホームセンターで4センチのカラーと7センチのボルトを調達。これでとりあえず4センチ室内中央方向に再度オフセットさせて応急処置。

ただ、このままでは強度が足りないのは見え見え。サーキットのスポーツ走行なんか、とんでもない。
対策を見つけないと。ということで、再びネット検索。

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応急処置で4センチ(!)のカラーを延長ボルトで取り付け。

 

で、見つけたのが、オフセットアダプタ。オフセット量は注文できるけど、30ミリを超えると特注サイズとなり値段もかさむので、MAXの30ミリを注文した。

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3センチオフセットの追加アダプタ。取付け用のワッシャーなどもあわせて買う必要がある。
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めでたくセット完了。

応急処置の延長カラーを撤去して、オフセットアダプタ装着。もはや2回目の作業なので、さらにスムーズに短時間に終了。

そうそう、これこれ。40ミリの延長カラー → 30ミリのオフセットプレートになったので、10ミリ窓側に寄ってしまったけど、ノーマルの時とほぼ同じポジション。違和感はない。
また、オフセットプレートの厚さ(1センチはないと思う)分、目線が上がってしまったけれど、そもそもレカロになって20ミリくらいは目線が下がった(と思う)ので、こちらも問題なし。というか慣れるしかない。

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スマホのケースも黄色。単なるイエロー好きなんだということが分かった。

 

何より、ポジション改善になったし、これで4点ハーネスも付けられることになってので、メデタシメデタシ、のはずなんだけど。

シートレールの他に、トルクスレンチとか、オフセット用のパーツとかアダプタとか、けっこうコチョコチョ追加出費がかさんでしまって、ちょっと残念な気分。
ちなみにかかった概算費用は以下の通り。
◎シート 4万円弱
◎シートレール 約2万円
◎オフセットアダプタ 約6千円
◎工具(トルクスレンチ)約3千円
◎追加カラー、ボルト等 約2千円

取り付け関連だけで3万円以上、プラス僕の日曜日半日×2回分くらいはかかってる。
僕らの世代で良くある話として、シートの持ち運びなどで腰をアイタタタ!とかしてしまって、それで治療代もかさんでしまって、、、なんて笑い話にもならないので充分気を付けた。

だから、そういう費用や作業時間を考えると、専門のショップにお願いしてしまっても良かったかな、とも思ったり。
見積はとってないけど、5万円もあればやってくれるんじゃないかな。
いい年したおっさんがけちけちやるのも良いけど、いい年だからこそ、お金払ってスマートに“道楽”する、というのもありだよな、と思った。

その方がキレイに、早く付くし。オフセットなんかもプロだったら見当が付いて、バタバタしないでスムーズに装着できるだろうし。その分、自分が乗って楽しめるし。
とはいえ、いろいろ、コチョコチョいじるのも楽しいんだけどね。僕みたいな“サンデー・ホビー・ドライバー”は、ちょっと悩ましい。

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ノーマルのシート。現在、この状態でリビングで余生を過ごしている。