アバルトプントのディテール:開いている穴、閉じている穴。

アバルトプントのディテール:開いている穴、閉じている穴。

うちのアバルト プントには、フロントに穴が開いてる。
ほら、下の写真を見るとフロントサイド下部に黒い部分があるでしょ、そこがエアダクトになっている。

で、最初はてっきりダミーだと思ってました。
いつだったか、洗車後、磨き上げるときによーく見たら、何と、穴が通貫してるじゃないですか。

ほら、こんな感じ!

 

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昨日、洗車したときふと思い立って高圧洗浄のノズルをインレットに当てたたら、こんな感じで水が吹きだした。で、慌ててカメラを取りだしてシャッター押したところ。コンデジだとなかなか撮りづらい。
この写真の通り、フロントサイドから入ったエアがホイールハウス直前の縦スリットから排出されるように、穴が貫通しているわけですよ。

空力的な効果があるか、といえばちょっと疑問。MAXの圧力で水を噴射しているのに、その勢いが途中でなくなってチョロチョロっとしか排出されていないし、インレットの網目が荒くて吸入効率も悪そう。

しかもアウトレットの縦スリットにはご丁寧にも(!)カナードのようなフィンが成形されていて、そのせいもあって、噴射された水流は上下2列になって吹きだしている。
で、そのフィンのカタチを見ていると、なんとなく「フロントのダウンフォースが稼げるんじゃね?」みたいな気持ちがフツフツとわき起こってくるけど、ちょっとぼってりとしたフィンの形状を見るうちに、そんな気持ちも落ち着いてきたり(笑)。
↓の写真、縦スリットの奥に、そのフィン形状が見えます。

それにしても凝ってる。ムダに凝ってる(笑)。

ちなみにリアにもこんなエアのアウトレットがあるけど、こちらは完全なダミー。奥を見ると完全にふさがれて行き止まり。掃除のときちょっと大変(笑)。

このリアのエアアウトレットが開いていたら、リアフェンダーの圧力が抜けて少しはダウンフォースに寄与するのかな、と思ったり。
ただ、リアディフューザーの効果がそれで相殺されちゃわないかな、とも。

でも、これがあるおかげで、リアビューがカッコ良く見える。ちょっと分厚い感じのリアクォータービューが締まって見えるし、空気の流れも感じられる。フォースのちから、じゃなくて、ダウンフォースのちから(笑)、みたいな。

いろいろ難しいことはあまり考えないようにして、ほらアバルトって妙にカッコいいでしょ、って乗るのがこのクルマのひとつの“乗りこなし方”だとも思うし。

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高圧洗浄機、アバルト プント購入に合わせて有名な某ドイツ社製を買ったら、プントよりも先に故障で廃棄処分に。イタリアものより先にドイツものが壊れた(笑)。こういうのは日本製がいいみたいですね、やっぱり。みんなに聞いてみると。