レスイズ、モア!  トゥインゴ ゼン 5MT試乗、余韻は続く

レスイズ、モア!  トゥインゴ ゼン 5MT試乗、余韻は続く

Less is more(より少ないことは、より豊かなこと)を実現したワンルームハウス。

情報源: Less is more(より少ないことは、より豊かなこと)を実現したワンルームハウス。名建築ファンズワース邸 | THINK FUTURE

Less is more(レスイズ、モア)
このコトバを先日のトゥインゴ ゼンの試乗で思い出していた。

パワーがないから、手と足を使ってギアチェンジして、さらに頭も使って交通の流れとかを予測したりしながら、クルマを思う通りに動かす。それって、もはやスポーツの領域なんだ。ドライビング・アスリート。

昔乗っていたシトロエン GSパラスもかなりローパワーなクルマで、しかもハイドロシステムの駆動にパワーが喰われていたからさらにローパワー。だから遅い遅い。山道とかを走っていて、向こうに上り坂が見えたら、その段階でシフトダウンしてアクセル開けないとスピードが保てない。そんなふうに手と足と頭をフル回転させて走らせていたけれど、それがまた痛快に面白かった。
あの感覚をトゥインゴ ゼンで思い出した。

ローパワーって、なんだか楽しい。
Less is moreなんだよ。

 

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「Less」がいっぱい!

マニュアルミッションだってそうだ。
このクルマの操作の実権は自分が握っていることを感じる。自分が操作しないと、このクルマは動かない、って。
以前、ルノーのニュースレターでマニュアルのことを「ドライバーにすべてのコントロールを委ねる〜」と表現したことを書いたけど、まさにその通り。うまいこと言うなぁ。
クルマを動かすための最小限の仕組みがある。タッチが少々雑でもそれを操作することで走りの世界が広がっていく。
これって、Less is moreだ。

簡素すぎてちょっと殺風景なダッシュボードとか、今どきの輸入車なのに鉄チンホイールとか、素っ気ないデザインのシート・ファブリックとか、このクルマの装備は「Less」だらけだ。
そんな「Less」で組み立てたクルマが、トゥインゴ ゼンだ。
でも、それら「Less」のカタマリに実際に身を預けてハンドルを握り、アクセルを踏んづけてみると、アスリートチックなドライビングプレジャーとか、いろいろ手間をかけることでクルマが思う通りに動く実感や喜びがひしひしと押し寄せてくる。

それって、すんごい楽しいんだ。
まさしくLess is more!

「ゼン」は「禅」だ

Less is moreは冒頭の引用先にもあるように、建築家のミース・ファン・デル・ローエのコトバ。でも大元は19世紀にある画家のフレーズで、最近はミニマリストの間でモットーのように使われているそうだ。

ミニマリストは、必要なモノだけを身の回りにおいて暮らす人たちのこと。
「モノが少ないほうが、心や人生は豊かになるよ」と彼らは言う。また、
「モノを大切に使うようになる」とも。
まるでトゥインゴ ゼンのカタログのキャッチフレーズを見ているよう。ピッタリとハマりすぎ(笑)。

そんなことを考えていたら質実剛健な銀閣寺、質素な書院造り、静寂の枯山水、淡々とした水墨画や書といった禅宗のアイコンが連想されてきた。絢爛豪華な京都・金閣寺ではない。

やっぱりトゥインゴの「ゼン」は「禅」なんだよ。乗って触って運転して、そのあともいろいろ考えて、やっぱりそう思う。
フランスのメーカーにできて、なんで日本のメーカーにはできないんだろ?

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この機会に読んでみようかと。ちょっと古い本なんだけど。

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