クルマ不毛の、僕の10年。セナがいなくなって、アルファ147が出た。

クルマ不毛の、僕の10年。セナがいなくなって、アルファ147が出た。
当時住んでたボロアパートで。空いたスペースを駐車場として借りてた

ちょっと時間ができたので、由無し事を。

僕はクルマ趣味、再デビュー組っていうか、要は、いっぺんクルマから遠ざかってた時期があるわけ。
確か、1993年くらいにそれまで乗っていたシトロエンBXを売って、
そして2003年くらいにレガシィツーリングワゴンを買うまでの約10年間。
その間、クルマには乗ってなかった。

結婚して子どもが生まれて,それでいろいろあったり、
仕事で独立してバタバタしてたり。お金も時間も余裕もまったくなくて。

ただその間、やっぱり好きだから、クルマ。いろいろと見たり聞いたりはしてた。
時期としてはバブルが終わって、世の中全体がショボショボしていく中、
R32スカイラインがR33になったり、NSX(初代の方)が頑張ってたり、FD3・RX7が出てすぐに友だちが買ったけど燃費最悪すぎると言ってとっとと売り飛ばしちゃったり、、、バブルのときに生まれたスポーティなクルマも、バブルがはじけたとはいえそれなりに頑張ってた。

 



 

とはいえ、全体的に気分ダダ下がりの時代、古くから付き合いのある保険屋さんが新しく買ったって自慢してたトヨタ、新車なのにコストダウンしてますっ!っていうのが見た瞬間に分かるぐらいの安っぽさ丸出しのプレスラインで「韓国車かよっ!」って心の中で突っ込んだり。
出てくる新車が背の高い売れ筋のワンボックスばっかりで,新車が出るワクワクを感じなくなったり。

一方、輸入車は初代トゥインゴとかプジョー306とかオペル・ヴィータとかのイキのいい小型車が続々と日本に入ってきた。ちょっとがんばれば僕でも買えるんじゃないかな、なんて夢見ちゃったりしてた。

で、2000年代に入ってアルファ147が出てくるわけですよ。真打ち登場、みたいな。
FFで気にくわなかったけど、それはもう時代だから駄々こねるのはよしとくとして、
あのデザインはカッコよかったなー。やる気あるんだかないんだか分からないフロントの目つきと、ノーズに彫り込まれたアルファの楯。すっごい個性的。あの、アンバランスな要素が不思議にバランスした眺めが、アルファなんだよ。デザインだけど、アルファが復活してくれた、という感じが満点のフロントビュー。
リアのウルトラマンの目みたいなコンビネーションレンズは、いかにも人が手で描いたような、デザイナーが何枚も何枚も描いた中から選んで磨き上げたような有機的な曲線でかたちづくられていて、下手くそなオペレーターがCADをやっと操作してでっちあげたようなどこかの国のクルマのぎこちない線とは全く違う。
147の実車を見たときは、ホント、久々に感動した。艶があった。奥さんに内緒でローンの計算をしてたくらい。買えなかったけど。

でも反面、スポーツカーがどんどんいなくなった。
NSXとか、スープラとか、ソアラとか、シルビアとか、RX-7とか(ホント、友だちの乗らせてもらっとけば良かった)、インテグラやシビックのタイプRとか。
で、出てくるのはワンボックスばっかり。飽きた。

キュキュッと走れて、しかも気持ちイイ。そんな、僕が欲しいようなクルマはどんどんなくなる一方だし、日本のメーカーはつくる様子はぜんぜん感じられないし。
イタリア、フランス系メーカーの小型車が、唯一の“希望の星”だったな。
そんなこんなで、だんだんクルマから気持ちが離れて行ってしまって。子どもはどんどん大きくなるし。

あ、それから。
セナが1994年に逝ってしまったのも大きい。しかもウイリアムズのクルマに殺されるようなかたちの、無残な事故だったので、なおさら。
あれはマジで泣いたし、高校時代からあれほど熱心に見たり読んだりしてたF1、というかモーターレーシングの世界も何となく気持ちが離れて行っちゃった。事故後のウイリアムズの法廷闘争は見苦しかったし、ブラジル人のセナを見下すようなヨーロッパ人たちの発言も不愉快だったし。

僕がクルマを降りていた時代はバブル直後で、世間の雰囲気はガラッと変わった。
それによってクルマという産業全体も変わっていったし、
セナがいなくなってレースの世界もボンヤリしちゃったし、
僕の生活も変わったし(これは世間とはあんまり関係ないけどw)、
まあ、そんな10年間ぐらいだったなー、とつらつらと考えていたのでした。

冒頭にも書いたように、由無し事なので、オチはないです。すみません。

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    高校生の頃とか、こういう本で知識をため込んでたんだけどね。本屋で立ち読みして(爆)