速いクルマには道を譲る。当たり前の運転モラルが日本にも根付くか?

速いクルマには道を譲る。当たり前の運転モラルが日本にも根付くか?

あおり運転ニュース画像

前を走るクルマにすうーっと近づいていったら、何ということでしょう!

前方のグランビアが左ウインカーを出し、追い越し車線から走行車線に移ったではないですか。
まるでモーゼの出エジプト記、海が割れて進路ができたように、目の前が開けた(ちょっと大げさw)。

この日は土曜の早朝、高速道路の山岳ステージ、中速〜高速コーナーが連続しているセクション。
いつもだと、ここはグッとペースが落ちる。重心の高いワンボックスだと、コーナーでのロールがおっかなくてアクセル開けられない? しかも上り坂で、そもそもスピードの維持が難しいし。

この区間は白点線のセンターラインが多いので、車線変更は割と自由。
なので、追い越し車線を走っていてペースが遅いのを自覚したら、割といつでも走行車線に移動できる。
なのに、そのままデレーっと追い越し車線を走ってるクルマが多かったんだよ、いままでは。特にサンデードライバーとおぼしきワンボックス。

ちょうど、BMW代車のあおり運転ヴァカが全国指名手配されたでしょ。
で、この事件をきっかけに「あおり運転を避けるにはどうしたらいいか」「あおられない運転のしかた」みたいな記事やニュース解説が増えた気がする。

これまでは「あおり運転は悪」という報道ばかりだったけど、「あおられる方も問題あるよね」みたいな論調の変化が、マスコミにもようやく起きてきているように思う(SNSとかでは最初っから言われてた)。
実際、こんな記事を見かけたし、昨夜のテレビニュースでも交通の専門家(?)が出てきて、「追い越し車線を漫然と走っているとあおられる原因になる」「周囲の状況を見て運転すべし」みたいなことを言ってたし。

確かにあなたにはゆっくり走る権利がある。しかし、俺が早く行きたいのを邪魔する権利はない
やっぱりそうでしょ!

で、冒頭の話に戻って。
あおり運転の最新状況やその対策をチェックしている意識高い系(?)ドライバーも走ってるんじゃね?、そうしたら追い越し車線走っていても譲ってくれるんじゃ??
という淡い期待を抱いて、この土曜日、走ってみたわけですよ。

その際、こっちは「俺、ちょっと急いでるから」という意思表示のために、すでに明るいのにヘッドライトを点灯して(もちろん下向き、そうすれば前車も気づきやすくなるし)。
そのうえで、追い越し車線で前を行くワンボックスにすうーっと近づいていったら、、、
(このとき、煽り運転と間違えられないようにいきなり車間距離は詰めないとか、僕なりに配慮はした)

そしたらそしたら!冒頭のシーンになったわけ。

この日、この山岳区間、成り行きで追い越し車線を走っていたと思われるワンボックス、5台のうち3台が走行車線に引っ込んでくれた。
いままででは見られなかった光景で、なんか感動した(笑)。やればできるじゃん。
ヘッドライト点灯の“効果”もあったと思うけど。
早朝だったので、普段からそうしてる走り慣れたドライバーが多かったのかもしれないけど。

速いクルマが後ろから来たら、車線を空ける。

こういうまともな意識が、無自覚でひとりよがりなサンデードライバーにも根付いてくれるかな?
そうしたら、日本の道路(特に休日)がもっと走りやすくなるんだけどね。

そのきっかけとなったのが、あのヴァカな運転をした宮崎文夫容疑者というのは、なんだかなぁ。
毒をもって毒を制す、って感じ(笑)