ガソリンエンジンは楽しい。やめられない。
昭和30年代の生まれで、スーパーカーブーム世代のせいもあるけど、クルマといえば化石燃料のエンジン。
あのサウンド、バイブレーション、そして回せば回すほど高まるパワー。しかも昔からバイクに乗ったり、古いクルマにわざわざ乗ったりしていたせいか、「エンジン」で動くクルマがとっても好き。
セルを回してキュルキュルッ、ブオン!とエンジンをかけて、少し暖機。そして水温計の針が動き出したら、おもむろにギアを1速に入れて、そろそろと通りに出る。
温まりきっていなくてちょっと不機嫌だったエンジンが、水温計の針が上がるとともに滑らかに吹け上がりが良くなって。そうこうするうちにギアも温まってきて、スコッスコッと思ったポジションに入るようになって。
そんなふうにクルマと相談するように走って、ヒトもクルマも充分に温まったら、空いてる道で一気にスロットルオープン!
その鼓動を感じ、音を聞きながら、ギアチェンジして、アクセルを踏む。
加速をしたり、減速をしたり、そのたびにエンジンと相談しながら、向きを変え、そしてまたアクセルを踏む。
景色がどんどん後ろに過ぎ去り、新しい景色が次々と目の前に現われる。
アクセルとハンドルで、はるか彼方まで続く道をたぐり寄せ、それによって地球を回してるみたいな。
私にとって走るという行為は、エンジンとの共同作業。
そんなふうに走ってきた記憶がいっぱいある。バイクでも、クルマでも。
いまさら、エコだからとか、化石燃料ガー、などと言われても、この趣味と嗜好はやめられない。
喫煙家が、これだけタバコ代が高くなって、世の中から虐げられても吸い続けるように、私もとことん化石燃料を燃やしてやろうと思っています。
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