天国と地獄。
アメリカグランプリでハミルトンがチャンピオンを決めたあとの会見での表情だ。
ひとりの勝者と、その他無数の敗者、そのうちのひとりという見方もできる。
だけど、これほど表情に差がでるほど、この2人の実力は差があったろうか、と思った。
そこで、両者の予選の成績をまとめてみた。チャンピオン決定以降は、データの意味がないので、アメリカまで。
各レースごとのタイム差(チャンピオン決定まで)
ハミルトン | ロスベルグ | タイム差 (ロスベルグ基準) | |
---|---|---|---|
アメリカ | 1分56秒929 | 1分56秒824 | 105 |
ロシア | 1分37秒433 | 1分37秒113 | 320 |
日本 | 1分32秒660 | 1分32秒584 | 76 |
シンガポール | 1分45秒300 | 1分45秒415 | -115 |
イタリア | 1分23秒397 | 1分23秒631 | -234 |
ベルギー | 1分47秒197 | 1分47秒655 | -458 |
ハンガリー | 1分22秒020 | 1分22秒596 | -576 |
イギリス | 1分32秒248 | 1分32秒361 | -120 |
オーストリア | 1分08秒455 | 1分08秒655 | -200 |
カナダ | 1分14秒393 | 1分14秒702 | -309 |
モナコ | 1分15秒098 | 1分15秒440 | -342 |
スペイン | 1分24秒948 | 1分24秒681 | 267 |
バーレーン | 1分32秒571 | 1分32秒982 | -411 |
中国 | 1分35秒782 | 1分35秒824 | -42 |
マレーシア | 1分49秒834 | 1分49秒908 | -74 |
オーストラリア | 1分26秒329 | 1分26秒923 | -594 |
16戦中、ハミルトンの13勝3敗。ポール回数は、圧倒的にハミルトン。
しかし、そのタイム差を見ると最大で0.594秒、最少で0.042秒。
本当に、取るに足らないタイム差。首の皮一枚の勝負。
だが、そういう戦いも16回続ければ、天国と地獄に分かれていく。
その差を制することができたからこそ、ハミルトンはこの顔になったのだろうし、
その差の意味をいちばん知っているからこそ、ロスベルグはこの表情となったのだろう。
来年も、この差が続くのか。
ロスベルグが巻き返すのか。
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