ロードスターとフィアット124スパイダーを、スケルトンCGで見くらべると・・・

ロードスターとフィアット124スパイダーを、スケルトンCGで見くらべると・・・

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フィアット124スパイダーが出ました。やっと、という印象でしょうか。

既報通り、ロードスターをベースにアウターパネルをイタリア風味にチェンジ。
特にフロントグリルは、往年の(隠れた)名車、124スパイダーから引用した造形となっています。そもそも、このネーミングもアメリカで商標登録しているのを発見されたりしていて、それでバレバレ。最近は何でも暴かれてしまう。悪いことはできないw

僕の焦点は、エンジンはどうなるか、ということ。
ロードスターは試乗したときシャシーがエンジンより勝っていた、というより、エンジンがボンヤリと眠いキャラで残念、という印象だった。シャキシャキしたエンジンだったら、もっと楽しく走れるのに、と。

なので、フィアットのマルチエアエンジンが積まれるかも、という話を聞いたときはなかなかイイかも、ときたいがふくらんできた。ロープレッシャーターボとはいえ、ロードスターのNA1.5リッターよりもトルクがはっきりしていて、テンポよく走れそう、と思ったわけ。

でも、「ギアボックスはどうするの?」とハタと思った。
フィアットは最近、FRを作っていないので、合わせられる手持ちのギアボックスはないはず。
傘下のクライスラーには、大排気量車用しかないはずなので、サイズ違い。
FF用の横置きエンジンをFRとして縦置きするのはなかなか大変、と聞いていたこともあり、結局、エンジンもロードスター流用がイチバン現実的か、と思っていたのでした。その上で、ROMチューンをして、フィアット製のカムカバーを付けて、ということ?

で、発表。同時にイタリア本国のWebサイトもオープンしていて、イタリアの会社にしては段取りがいいw

スケルトンのCG画像も掲載されていたので、さっそく見てみた。
上が124スパイダー、下がロードスター。

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なるほど!
マルチエアエンジンに、ロードスターのギアボックスを付けたわけだ。
ロードスターのプロジェクトが走っている頃からこの企画は浮かんでいたのだろうから、こんなふうに汎用的に使えるよう、初めから設計していたのかもしれない。

それにしても、ロードスターのギアボックスは、軽量化とコンパクト化でかなり攻めた作りをしていると聞いているので、その上にこんな汎用性まで持たせるなんて、凄いな、と。

ついでに、上からも。

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124スパイダーは補機類までしっかり描いているので、ゴチャゴチャしたイメージ。
ただ、よく見るとエンジン本体はちょっと前にせり出しているかな? 何が何でもフロントアクスルより後方にエンジンを積もうとしたロードスターと比べると、そのへんは少し甘い感じがしなくはない。ギアボックスとつなぐために、ゲタのようなものを履かせていて、そのせいで前方に移動してしまっているのかもしれないし。

そんなことや、ターボやインタークーラーなどの補機類でロードスターよりは重くなっているのだろう、ということを考えると、124は少しフロントヘビーになりそう。

デザインは、、、
まぁ、よくがんばりました、というところでしょう。あまり言うことはない。

それよりも、124は来年でデビュー50周年だとか。
こういうアニバーサリーをしっかり見つけてきて、商売につなげるなんて、イタリア人も案外抜け目なくなってきたな。

それより何より、そんなアニバーサリーな年に再デビューさせるモデルのベースに日本製OEMを選択するなんて、あらためて考えるとちょっとビックリ。

だって、腐っても(失礼!)フィアットですよ、しかもスパイダーですよ。本来だったら、社内の腕っこきのエンジニアとかデザイナーが出てきて、ウデにヨリをかけて作ったはずなのに。

時代が変わった、というのか、
イタリア人もビジネスに目ざめた、というのか、
リソースにそんなに余裕がなくなってきた、というのか。

そのあたりは、次の機会にでも。

こちらは“本家”のロードスター
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