ハフポストのコメント消された! 桃田健史さん「移動はエンタメになる」読後感

ハフポストのコメント消された! 桃田健史さん「移動はエンタメになる」読後感

「移動は無駄」、これは普遍的な事実です。

情報源: 2050年、それでも僕らは会いに行く。 モータージャーナリストの未来予測「移動はエンタメになる」

・所有から利用への流れ
・その中でのUberのような新サービスの勃興
・自動運転とそれによる「運転」からの開放
・VRの普及
・リアル体験の価値化

といった文脈ですが、これすべて、
ITの人が言ってることのオウム返し

何の新味もないし、
「モータージャーナリスト」を名乗る人がこんなこと言っても価値ゼロ。

もっというと、Google自動運転開発のスローダウンやUber運営のネガティブ要因といった最近の情勢はまったく検証されず、まぶしいほど明るく脳天気&お気楽未来予測。
そんな上手くいくわけないっしょと、少しテクノロジーのことを知ってる人だったら眉にツバ塗りまくりな内容。

それをクルマ業界の人がオウム返ししてるものだから、ますますイタい。

トドメは、
『「移動は無駄」、これは普遍的な事実です。』
と上から目線で言い切ってしまう無分別。

ま、無駄と言えるとは思いますけどね、実際そう思ってる人も多くいるし。僕も無駄だと思う移動はある。
でもさ。それをいやしくもモータージャーナリストを名乗るクルマ業界の人が言ったら、自分たちのプロダクトやサービスの「全否定」になる。それを言っちゃおしまいよ、ということをこの人、分かってない。
イタい、を越えてもはや、ダメダメ最前線。

しかもこの発言はクルマだけでなく、列車や飛行機を含めた、すべての移動体サービスの完全否定にもなりかねない。移動体への宣戦布告、アメリカ大陸にテポドン発射、と同じ。

常識人の業界人だったらこの発言はできない。無分別にもほどがある。
単にクルマ好きなだけの僕でさえ、拷問を受けてクチが裂けても、絶対に言えないよ。

例えるなら、
料理屋の店員が「うちのメシはまずくて食えたもんじゃない、食う意味ないよ」って言ってるのと同じ。そんな料理屋、誰が行くか。

・・・という読後感を当たり障りない言い方でギュッと3行くらいにまとめて、ハフィントンポストのFacebookのコメントに入れたんです。昨日。
そうしたら、他の人の分も含めてコメントがサクッと消されていたのを見て、ちょっとムカッときて、それでこのエントリを書いた。

・・・・・・

ひとことで言うなら「愛」がないよね、この桃田さんっていう人のハフィントンポストでの発言は。僕にはまったく感じられない。書いてて気付いたけど、僕が彼の発言にカチンと来たのは、この点だな。

僕が思うに、
クルマというのは「移動の自由」を僕ら一人一人にもたらすモノで、その「自由」がテクノロジーの進化によりもっと広がったり、もっと誰でも体験できたらいいな、と。

いやしくも「モータージャーナリスト」とかを名乗ってモノ言うなら、このあたりが“立ち位置”になるはずだと思うんだけど。桃田さんとかいう人は違うんだね。

桃田さんの詳しくはこちらのWikiで。

ちゃんとした「モータージャーナリスト」の作品は、
目からウロコがぽろぽろ落ちるほど面白い。これもその一冊。