[ バイバイEV、ザマミロ中国 ]ノーベル賞の新技術が、脱炭素のゲームチェンジャーになる
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北川先生、ノーベル化学賞、受賞おめでとうございます

で、この北川先生が発明して受賞の理由となった「多孔性金属錯体(MOFあるいはPOP)」、知れば知るほど、すごい。
なんてったって、わしら、今までの暮らしを変える必要なくなる。いままで通りでイイ!
EVなんかにわざわざ乗り換えなくたって、ムリにローン組んでソーラーパネルを屋根に敷かなくても、カーボンニュートラル化できる。そんな未来が見えてきた。ザマミロ中国。
ガソリンエンジンのクルマに乗り続けたって、火力発電で発電したって、ダイジョーブ、オーライ。
MOFは「空気中のCO2を回収する」
MOFがスゴイ、その大きな理由は「CO2をめちゃくちゃ効率よく捕まえられる」ということ。分子レベルの穴が無数に空いた“超・高性能スポンジ”のような物質で、その穴の大きさや性質を自由自在に設計できるため、CO2だけを集めることができる。
これまで世界のカーボンニュートラル戦略といえば「CO2を出さない社会をつくる」という考え方が支配的だった。なのでEVを増やし、太陽光や風力などの再エネを増やし、工場の排ガスを減らすなど、「排出をゼロに近づけること」がゴールだったわけ。
しかし最近、そんなんムリじゃね?ってみんな気づきはじめた。
EVは高いし使えない、だったらHEV(ハイブリッド)の方が良くね?とか、AI利用増加=消費電力が爆増して太陽光パネルなんかじゃ発電量が全然足んないじゃん、そもそも曇ったら発電できないし、とか(なので原子力発電の再稼働が始まってる)。
いくら頑張っても「CO2をまったく出さない社会」は現実的に難しい。しょせんは欧州お花畑の夢物語。そんな当たり前の現実に、みんな気づきはじめた。正気に戻った。
「出さない」から「回収して循環させる」時代へ
そこで登場するのが、ノーベル賞が認めたMOFですよ!特長は、特定の分子を吸着、保存できること。例えばCO2を吸って、温度や圧力を変えれば簡単に放してくれたりする。つまり、CO2の触媒もできる。
これを使えば、「出てしまったCO2を後から回収すればいいじゃないか」という全く新しいアプローチが可能となる。
まさにゲームチェンジ!
「CO2を出さない」は理想でしかないけど、
「CO2を出しても回収できればOK」という現実解が見え始めた。で、回収したCO2をe-Fuel製造などに活用すれば、お花畑が大好きな「循環型社会」が作れる、というわけ。
わしの夢として、宇宙戦艦ヤマトがはるばるイスカンダルから持って帰ってきた「コスモクリーナー(放射能除去装置)」、あれのCO2バージョンができれば一気に解決、と思ってたの。それが実現される。たぶんな。
ムリして不便な思いしてEV乗る必要がなくなる
MOFを触媒としてクルマに装着すれば、「走行中にCO2を吸収」することも可能。それどころか、NOxとかほかの大気汚染ガスなども集められる触媒もできるかも。それができれば、走れば走るほど空気がきれいになるかも。
それから代替燃料のひとつであるe-Fuelにも朗報。その製造には大量のCO2と水素が必要だけど、現状の技術ではまだまだコストがかかっていた。MOFを使えばコストダウンが花王で、一気に現実性が増す。ということは、いま乗ってるガソリン車でもカーボンニュートラルで走れるようになる。
つまり、中国製のいつ壊れるか分かんないEVなんかいらなくなるし、EVステーションといったムダな投資も必要ない。何といっても、中国から「電池用のリチウム売ってやんねーぞ」とか脅されても、ドーゾドーゾって涼しい顔できる。
CO2は「出さないもの」から「循環させるもの」へ
MOFで、世界の脱炭素戦略にパラダイムシフトが起こる。
これまで「CO2を出させない」って欧州のお花畑が主張して、日本が開発したCO2排出削減技術(ハイブリッド車とか、火力発電のCCUSとか)は絶対に認めない、とイキッてた。でもMOFは認めろよ。何せ、欧州最大の価値観と言ってもいい、ノーベル賞なんだからな。お前ら、これ認めなかったら、単なるあかんたれだ。
というわけで、今後、カーボンニュートラルとは、必ずしも「CO2を出さない(出させない)」ことではなくなる。出たCO2を回収し、循環させれば社会全体としてゼロにできる。
この考え方になる。
ちなみにMOFはいま実証実験の段階、そして2030年後半の本格実用化、2040年あたりには本格普及、と言われている。
こういうブレークスルーを待ってたのよ、ドキドキしてきた
2050年カーボンニュートラルを目標とする「パリ協定」が採択されたのが10年前の2015年。で、EVとかシリコン型太陽電池とかがわーっとフォーカスされたけど、そんなんじゃムリじゃね?ってわしはずっと思ってた。
EVは電池の問題が解決されてない。充電時間が長いくせに、インフラは整備されてないし、だいたい電気派はどーすんの?原発必須になるよ(別の理由ですでになってるけど)。しかもEVは電池作るときにめっちゃCO2出すし、素材のリチウムとかは中国が握ってて地政学的にリスクしかない。もっと言うと、リサイクルできない、全然サステナブルじゃない。そんな怪しいモノで、産業や生活のカギになるクルマ作っていいワケない。
シリコン型太陽電池も同様で、中国が素材も技術も製造も握ってる(素材以外は日本からかっぱらった)。もし供給を絶たれたらどうするの、ローソクで暮らす?
とはいえ。これから技術のブレークスルーがきっと起きて、新しい解決策が見つかる。そんなに慌ててもしょーがねーよ、と思ってた。
そしたらMOFの実用化が始まったし、日本発の新技術、ペロブスカイト太陽電池だってそう。
何か、ワクワクしてきた。未来に希望が持ててきたな。でも、わしはその頃はいないだろうけど。

※画像はhttps://press.moviewalker.jp/news/article/1173864/image12501378/より
※Top画像はhttps://ameblo.jp/ra-sou-kantoku2/entry-12242698074.htmlより
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