オサーンのクルマ選び条件:曲がるために運転してるんだから、やっぱり後輪駆動でしょ!

オサーンのクルマ選び条件:曲がるために運転してるんだから、やっぱり後輪駆動でしょ!
とある走行会にて。画像と本文はあんまり関係ありません(笑)
とある走行会にて。画像と本文はあんまり関係ありません(笑)

「やっぱり、アクセル踏んで曲がる方がオモシロイよね」

と、ある走行会のあと、参加者とお茶しながら話をしてました。
話していたのは、アバルトの仲間。車種は違っても、乗ってるのはみんなFFのクルマです。

その走行会は主に、ヨーロッパのホットハッチが出場していました。
でも中にはインプレッサWRCとか、初期のロードスター(NA)、ポルシェ911turboなども出場していました。

まだ寒くて路面温度が低く、タイヤが温まりきらないこともあって、後輪駆動のクルマたちはコーナーの立ち上がりに苦労していました。

速く立ち上がりたいので、早くアクセルを開けたい。
でもそうすると、タイヤがグリップしないのでお尻を振り出してしまう。
だからどうしても開けられなくて、でも開けたい!
そんなじれったい状況が、見ている僕らの方にも伝わってきました。

ポルシェのドラバーなどは、慣れてくるとそんな状況を逆手にとって、小さなコーナーなどはわざとアクセルをオープン、そのビッグパワーを上手に使ってくるっとお尻を回り込ませてコーナーをクリア。
大きなお尻をクルクル回して、まるでダンスしているみたいでした。

お茶していたみんなは、そんな光景を思い出して、
「アクセルで曲がる方がオモシロイよね」という会話になったのでした。
「曲がる」という行為は、ドライビングの中でもハイライトです。
僕なんか、曲がるために運転してるっていってもいいくらい。

で、その曲がるためには主に次の3つがあって。
1.ブレーキで、曲がりきれるスピードまで落とす。
2.ステアリングで向きを変える。あるいはそのきっかけを作る。
3.アクセルで、さらに向きが変わるのを助ける。

1と2は、後輪駆動でもFFでもやってる内容はそんな変わらない(僕ぐらいのレベルでは)のですが、
3が決定的に違う。

後輪駆動の場合、アクセルを開けると尻をアウト側に振り出す、いわゆるドリフト、カウンターの状態に持ち込めるので、さっきのポルシェみたいに大きなボディでもくるっと回り込ませることができるわけです。

でもFFは、それができない。

アクセルを踏めば踏むほど、回転半径が大きくなるアンダーステアの状態になってしまう。
フロントタイヤに、曲がろうとする横Gと、エンジンからの駆動力が一気にかかってしまうので、それに負けてずるずる外側に滑っていってしまうんですね。
ステアと駆動を同時にフロントタイヤに任せてしまうFFの限界、といっていいかもしれません。

曲げるための選択肢が多い分、やっぱり後輪駆動の方が運転が楽しくて奥深い。
だからみんな、あれほどこだわるんですね。

そういうことは最終的に選んだクルマ=FFのアバルト・プントを買う前から分かっていたんですけどね。

でも、結局選んだのはFFのプントだったわけで。その理由は、またあとで。