速く走るおっさんは、いい顔で笑う。
走行会とかで出会った人たちのことなんですけどね。
みんな、サーキットでコンマ1秒でも速く走ろうとして、お金かけてクルマをいじって、サーキットに通って練習して、しまくって。そして「1分20秒を切るまであとコンマ2秒!」なんてやってる。思ったようなタイムが出せなくて悔しそうにしてるけど、でも、けっこう充実した顔してる。なんか、イイなぁって思ったんだ。
走る、ということはとっても自己満足な行為だ。
どうやって走るか、どう走ったら自分は満足がいくのか。それは人それぞれ。
ここまででイイや、と思ったらそこで終わりだし。まだまだ、という人はどんどん速くなっていくんだろう。
友だちと川で石を投げて「オレ、3丁切り!」なんて無意味なことを争ったりするのが男の子。
おじさんになっても、そんな男の子の“血”が騒ぐんだろうな、と。
だから、笑顔が無邪気で、心から楽しそうで。
羨ましいな、と思ったんです。はじめて走行会を走ったとき。
たしかにコンマ1秒を追いかけるのも楽しいけど、
やっぱり最後はあんな風に笑うオッサンになりたい、って思ったわけです。
- 前の記事
自動運転カーのデザインは、こうなる! 2016.04.06
- 次の記事
引退後もがんばれ! 脇坂寿一 2016.04.10