やったね琢磨! インディ500優勝おめでとう。テレビを見ていて思いだした。
先の週末、なんだか予感がして、録画の予約を入れた。でも、だいたいは外れるんだけどね(笑)。
でも今回は録画して大正解。朝の忙しい時間だったけど、琢磨優勝の興奮を何時間かのディレイで自分の目で確かめることができた。
おめでとう! 琢磨
インディ500で日本人ドライバーのウィナーを見るなんて、思ってもいなかったよ。
すでにル・マンで日本人は“てっぺん”に立っているので、
これでモナコグランプリを獲れば、
世界3大グランプリを制覇することになる。
まさに、世界制覇(笑)。
ま、モナコを獲るまでにはまだまだ時間がかかりそうだけど。。。
で、その録画を見直していたら、ひとつ気付いたことがあった。
1位以外、表彰しない。讃えない。労ってはいたけど。
F1のようなポディウムがない。セレモニーは琢磨しか相手してない。
インディの表彰式ってミルク飲むアレだろ、くらいの認識しかなかったので、今回、琢磨優勝でじっくり見て気付いた。
F1もそうだけど、オリンピックとかで「負けた人もよくやったよね」的な、幼稚園の運動会表彰式のような、昔の社会党の“悪平等”の見本みたいな、ぬるい「感動シーン」を最近よく見せられてきたので、インディのこの表彰式は新鮮だった。
Nothing to the losers.
敗者には何もやるな。
勝負の世界でよくいわれる光景が、ここに繰り広げられていた。
2位のカストロネベスは「Fastest Loser」と呼ばれていた。敗者のなかで、一番速かっただけのヤツ。そしてそのほかは全て単なる「Loser」だ。
琢磨はそれを知っているからこそ、2012年のインディ、ファイナルラップ、「勝者」になるためにダリオにアタックをかけたんだろう、と改めて思った。
2位では何も残らない。1位以外は、何の価値もない。
十把一絡げのLoserとなるよりも、たったひとりのWinnerの座を摑みに行ったのだろう。
あのときは失敗した。
そして今回は掴み取った。たったひとりのWinnerとして、すべてをひとりじめにした。
賞賛も、注目も、尊敬も。
レース直後、自分の前を通り過ぎる「勝者」を讃えるカストロベネスの姿が美しかった。
本当に、本当に、おめでとう! 琢磨
追記
これを書いたあと、表彰式のニュースが入ってきた。
琢磨の賞金は245万8,129ドル(約2億7279万円)、
今年のインディの賞金総額は1317万8,359ドル(約14億6182億円)というから、琢磨が手にしたのは総額の18.4%。
賞金は「何もやるな」というわけにはいかないんだろう(笑)
今年の優勝モデル、いつ出てくるのかな?
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