「ワークス」としてなにをやっていくんだ? [ F1 アルファロメオ・レーシング]
- 2019.02.09
- アルファロメオ クルマ レーシング
- アルファロメオ, アルファロメオ・レーシング
アルファロメオがワークスチームとしてF1に戻ってくる! [ Alfa Romeo Racing ]から続くエントリです。
「どうすんの、なにすんの?」
瞬間的に思ったわけ、このニュースを見たとき。
だって、アルファロメオのワークスチーム「アルファロメオ・レーシング」が送り出す2019モデルは元のチームだったザウバー製だし、それに搭載されてるのは、それはフェラーリのエンジンだし。今年の開発はとりあえず、元ザウバーのエンジニアが担当するんだろうし。
どこが「ワークス」なんだ?
どこに「ワークス」として提供する技術があるんだ?
アルファロメオは最近はレーシングマシンを作ってない。
僕が知ってる限り、アルファロメオが「ワークス」として関わっていたは、1970年代後半、ブラバムBT45とかに搭載した12気筒エンジンまで。
その後1980年代にアルファロメオの名義でコンストラクターとしてF1に参戦していたけれど、実際に活動を行っていたのはAutodeltaだったし、最後は別のレーシングチームに運営委託されてた。
1980年代、僕らおっさんを熱狂させたDTMマシン、155V6TI、あれだってフィアットグループ内でレーシングマシン開発を担っていたアバルトがメインで作ったものだ。
イタリアツーリングカー選手権やイギリスのBTCCに参戦していた155とか156とかも、アバルト=フィアット開発によるマシン。
市販車にしたって、アルファロメオは今はもうエンジンを作ってないしね。
復活したジュリアに積んでいるエンジン、クアドリフォリオ用のV6エンジンはマセラティのV8がベース、そしてそのオリジナルはフェラーリ。
その他のエンジン、ジュリア用として日本には2リットルのマルチエアエンジンが入ってきてるけど、それはフィアットのエンジン/ミッション製造部門のFPT(Fiat Powertrain Technologies)社が作っているもの。
フィアット製のプントや500にバッジを付けて「アバルト」として売ってるのと同じように、
楯のグリルとバッジを付けて「アルファロメオ」として世の中に送り出してるだけだ。極端な話。
何が言いたいかというと、
いまF1に打って出ていくような技術も目標も、アルファロメオにはもはやないわけ。
なにが「ワークス」なの?
なにを「ワークス」としてやりたいの?
なんか、振り出しに戻っちゃった(笑)。
ただね。
やっぱりアルファロメオは、レースが似合う。
サーキットを走ってるアルファロメオのマシンは、カッコいい!
これだけは断言できる。
ビショーネを身にまとったマシンを見るだけで、なんとなくうれしくなっちゃうのは、やっぱりおっさんの性(さが)なんだろうな。
でね、実は、アルファロメオ(というかフィアット)の狙いはそこなんだろうな、と思ったわけ。
それについてはまた別に書きます。
- 前の記事
アルファロメオがワークスチームとしてF1に戻ってくる! [ Alfa Romeo Racing ] 2019.02.06
- 次の記事
こういう運転って、昭和な男の子のあこがれだよなぁ [ まっすぐ走らない 1300Hp! BMW M3 ] 2019.02.11