ボディ下部の補強バー(ロワブレース)を外してみた。軽快になった!これがプント本来の楽しさなのか?
エンジン下に取り付けたロワブレースを外してみた。
ロワブレースは、サスペンションのメンバーと剛結して、シャシー全体の剛性を高めるパーツ。たまたま知り合いの方からプント用を譲っていただいたので、試しに取り付けてみた。ホントはストラットタワーバーとかも付けると、さらに良くなるらしい。
神社の鳥居、あるいは背中から見たブラジャーみたい、って見たときから思ってたけど(笑)。
で、そのメリットですが、僕が実感してたのは次のこと。
・シャシーの前部分ががっしりした。首根っこをガシっとつかまれた感じ。
・操作に対して、クルマが正確に反応するようになった。特にサーキット走行で。
・また、リアのグリップも良くなった。追従性が上がった感じ。
例えば、富士スピードウェイの13コーナー、ダンロップシケインから立ち上がって右に回り込む逆バンクのコーナー、アクセルを緩めると自然な感じで回転半径が小さくなっていく。付ける前は、こんなにビビッドにアクセルに反応することなんてなかった。
フロントタイヤが路面にしっかり喰いついて、シャシーもきちんと反応してる。ストラットとか、フロントのメンバーごとにバラバラに動いてたのが、このブレースの装着でより一体化して、アクセルやハンドルの操作に敏感に反応するようになった、そんな感じがしてた。付けた甲斐があったな、と思った。
とはいえ、、、
街中だと、ちょっと重ったるく感じる。
“首根っこをがっしりつかまれた感じ”なので、すっと曲がりたいときとかも、“ヨイショ”と操作してあげる感じがしなくもない。
また、ボディ全体の剛性が上がったせいか、フロントはもちろん、リアのグリップも良くなったのだけど、リアも喰いつくということは場合によってはアンダーが強くなって曲がらない、ということにもつながるわけで。そういったことも、鈍重な感じに輪をかける。
思うんだけど、
車高調付けた → 足回りの剛性が上がった → ボディが緩く感じられるようになった → タワーバーとかこのロワブレースでボディ側も合成を上げる、
というのが本来の順序かな、と。
ウチのアバルト プントは、前回も書いたようにesseesse用のコニFSD。車高調ほどの剛性はない。
当分、車高調は付ける予定がないので、ロワブレースはいっぺん外してみようかな、と。
で、外して良かった点
・軽快になった。街中では軽いフットワークで走りやすくなった。
・リアのグリップが下がった。一般道ではこっちの方が曲がりやすい。
主に街中や峠道とかで、アクセル/ハンドル操作に対して軽快に反応するようになった。
それに、リアが割と早いタイミングでブレークするようになって、つまりちょっとムリめにフロントに舵角を与えるとリアがつつつーと滑るように回り込むようになった。
そういう反応も、走りの軽快感を高めることにつながってる。
これはこれで面白い。身軽な感じで、何より運転してて楽しい。限界攻めてるわけじゃないんで。買ったばかりの頃に感じたワクワク感が戻ってきた感じ。
「あんまり深く考えずに楽しもうぜ」ってクルマから言われてるみたい。こういう乗り味を作りたくてアバルトの開発陣はセッティングしたのかな、とも思えるくらい。
まとめると、
・ロワブレース、確かに効果ある。サーキット走るとそれがよく分かる。
・ただ、走りの印象がちょっと重ったるい感じになる。特に街中とかふつうに走るシーンで。
・ロワブレース付けるなら、車高調がまず先なんじゃないか?
・外してみたら、軽快な感じになって良かった。僕はこの方が好きだな。
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