タイベル交換でチキンレース、まったく理解できねーなー、おっさんには。

タイベル交換でチキンレース、まったく理解できねーなー、おっさんには。
アバルト用タイミングベルト
こんな安っぽいベルトだけど、エンジンの命がかかってるわけですよ

「タイベルは、どのくらいで交換してますか」というSNSでのやり取りを見て、ビックリ!!

タイベル交換時期の引っ張りの自慢に始まって、
チキンレースよろしく、どれくらい引っ張れるか自慢するような書き込み、それとどんだけ安く交換してもらったか、そんな話ばっか。

バ●じゃねーの。

前も書いたけど、
ランチア・インテグラーレのタイベルが、高速道路を走行中に切れた話を昔聞いたことがあって、バルブがピストンに突き刺さって、エンジン全損!
そりゃそうでしょ、高速でエンジンぶん回してる最中に、タイミングベルトが切れてバルブタイミングがめちゃくちゃになっちゃったんだから、バルブ全開=一番下がった地点でピストンが上死点に来たら、そりゃ刺さっちゃうでしょ。グサッと、そしてバルブの傘がバリバリッと割れて飛び散るわけだな。
当然、シリンダーは傷つくし、破片がクランクケースに飛び散ったりしたら、、、

高速走行中だから、3000回転くらいは回ってるでしょ、そのとき一瞬のうちにこんな悲劇が起こるわけ。
回転上がってるから、何度も何度も、エンジンの中で殺戮が起こってる。バルブが何度も刺さって、破片が飛び散りまくる。
こないだ見直した映画「エイリアン」と同じか、それ以上におっかない話だよ。

ちなみに、当時のインテグラーレのタイベル、5万キロの交換推奨だったのに対し、その個体は4万8千キロで切れたっていうから、何というかイタリアンクオリティの悲劇だったわけだけど。
当時よりもクオリティは格段に上がって、交換推奨距離はうちのアバルト プントで6万キロ、チンクだともっと長くなってるらしいけど。

アバルト500タイミングベルト
アバルト500のタイベル https://www.autocar.jp/wp-content/uploads/2017/05/quick_0520_01.jpg よりお借りしました

でもねぇ、タイベルって、人間に例えると、心臓につながる大動脈みたいなもんでしょ。ここが切れたら、即死。
タイベルって、ベルトだから。負荷がかかったとき=高速とかでエンジンぶん回したときにブチッときやすい。ということは、↑で書いたインテグラーレのような悲惨な状況になりがち。
だから、僕はチキンレースだなんて、そんな自殺みたいなマネ、絶対にやらない。

ま、人それぞれだから、チキンレースしようが、それに負けてエンジン全損になろうが他人の勝手だけど。
SNSの書き込みを見てると、タイベル交換ってちょっと金額の張るメンテなので、できるだけ先延ばししたい、という意識も見える。

とはいえ。
アバルトの走りが楽しくて、それをいつまでも味わい続けたかったら、そんなのケチるんじゃねーよ。何十万円もかかるわけじゃないし。
そういう輩に限って、「イタ車は壊れやすい」ってあることないことぶちまけて、そして日本車に戻って行きそうな気がする。

※今日は機嫌悪く毒吐きモードw