前のエントリで、マシンが走ってる様子とか音はだいたい分かった。
じゃ、アバルト グランデプント S2000とは具体的にどんなマシンだったのか。
アバルトが開発したマシンには「SE」から始まるナンバーが付けられるが、このアバルト グランデプント S2000もアバルト“純正”のマシンなので「SE109」というナンバーが振られている。
ちなみにその前のSE108は3.2リッターV6搭載のアルファロメオGT CUPカー、SE110はアルファロメオ147 グループAとなっている。
アバルトはカルロ・アバルトの時代から実戦的で速いマシンの開発には定評があった。
それは彼がいなくなってからも同じで、さらにフィアットに吸収されてからは、フィアット傘下のランチアやアルファロメオのプロジェクトも吸収して連綿とレーシングマシンを開発してきた。
グランデプントアバルト S2000と名付けられたSE109にも、そうしたアバルトの遺伝子が組み込まれているわけだ。
まずは、コクピットなど内部の様子から。
画像は僕がいつもお世話になっている埼玉・川口のトゥルッコの“御大”、橋本さんのもので掲載許可は頂いている。イタリア、トリノのアバルトのファクトリーまで行ったときに撮影したものだそうだ。




で、そのスペックはこれ。市販型のグランデプント アバルトと比較してみた。
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両車、ボディサイズも重量もほぼ一緒、ホイールベースなんか同じだ。
ということは、市販しているグランデプント アバルトの中身をキャベツの芯をくりぬくみたいにして空けて、
2リッターのデカいエンジンを入れて、リアサスをストラットに替え、
センタートンネルを通して4WD化して、
仕上げに車内にロールバーをがっちり組んだ、、、
ざっくりいうとそんな作りかな。ざっくり過ぎる?
エクステリアでは、
ノーズのグリルから両脇、フロントのオーバーフェンダーにつながるラインが市販のグラプンとはまったく違う。
ノーズから両サイドに向かってぐわーっと広がっているせいで、グリルがおちょぼ口に見える。ここがS2000のデザイン上のキーポイントのひとつになっている。
リアのオーバーフェンダーはそんなに張り出してないし、ボディサイドのラインとうまく同化してきれいなラインを描いている。というか、かえってきれいすぎてルックス上の特徴となるまでに至ってない印象だ。
その代わり、リアエンドにちょこんと付けられた小さなウイングがもう1つのチャームポイントになっている。

市販版のスポイラーもいいけど、こっちの方が何倍もカッコいいよね。
レギュレーションのせいもあるんだろうけど、かなり小さくてこのサイズでホントに効いてるの? と思ってしまうくらいだけど、グラベルでの走りを見ていると、路面に舞い上がった土ぼこりがきれいに整流されて後ろに流れている。素人目には効いてるっぽい。
同時代の、例えばプジョー207、シュコダ・ファビアなどのS2000マシンも同じようなウイングを付けていたので、この装いがデフォだったんでしょ。
NA・2リッターのエンジンとそれにつながる4WDシステムが市販版とは大きく違うところ。
これに関しては、このSE109より以前、2002年のSE099、フィアット スティロ 4×4のプロジェクトにさかのぼるのだそうだ。
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アバルトって情報源がなくて、この、いのうえこーいちさんの本は古典中の古典かな。
でも古すぎて、いまのリバイバル・アバルトが載ってないw

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