きちんと運転操作しなさい、とそのタイヤから諭された[ ナンカン NS-2R 補足 ]
「そのタイヤで俺は山道でアンダー出したことねーよ」という突っ込みが某所でありまして。
これは含蓄のある指摘でいろんな解釈ができるんだけど、一点、アンダーっていう評価はタイヤのせいにしすぎかな、と思ってそこんとこをもうちょっと詳しく。前のエントリでざっくり書きすぎちゃった、という反省もあり。
「あれ、曲がらねーなー」って、NS-2Rはいていつものコーナーでいつもの走り方をして思ったわけ、最初。
僕が考えるにその理由は次の2つ、主にBS RE71Rとの比較で。
理由1:そもそもグリップが違うでしょ
NS-2RはRE71Rほどグリップ力があるワケじゃない。だからNS-2Rで同じコーナーを同じ操作やスピードで突っ込んでいったら膨らむのは当たり前。そのことを「アンダーが出た」と書いていたわけですが、これは次にあげる理由2のことから語弊がある、というか間違い。
理由2:ハイグリップに頼って曲がってた > 俺
RE71Rって、だいたい曲がれちゃうんですよ、僕ぐらいのヘタレが走らせるスピード域で山道を走らせる程度だったら。もちろん、路面状況とかの条件もあるけど。
ラインに合わせてハンドルさえちゃんと操作していれば、ブレーキとか前輪荷重とかそんなことあんまり気を使わなくても、曲がって立ち上がれちゃう。僕が出す程度のスピードならという但し書きを、念のためもういちど書いとくけど。
するとどうなってしまったか。
運転がナマクラになってた。
ブレーキもそこそこに、フロントにあんまり荷重かかってないなーと思っていても、ハンドル切るとノーズがサクッと向きを変えてくれちゃってた、RE71Rだったら。なのでそういう走り方になってた。
できるじゃん俺、って思って走ってたのは、ほとんどタイヤのおかげだったわけ。恥ずかしー。
同じことをNS-2Rでやったらどうなるか。そもそもグリップ力がないところに、フロントに荷重かかってないからトラクションも悪くなって、アンダーを出して最悪コースアウトの危険も(やらなかったけど)。
そこで、コーナー手前でちゃんとブレーキ踏んで前タイヤを路面に擦りつけてグリップを生むようにしてからハンドルを切ることをやってみた。
そうしたらノーズがしっかりとインを向くようになって、思ったラインが狙えるようになったわけ。それってかなり当たり前のこと、きほんのきなんだけど、それをNS-2Rは思い出させてくれた。
きちんと運転操作をやれば、ちゃんと曲がれる。
それをサボったら、曲がりにくい。
つまり、きちんと運転操作する練習タイヤとしてイイかも > NS-2R。タイヤのグリップに頼らずに、自分でクルマを思い通りに走らせる練習、ですね。
RE71Rは設計の速度領域が高すぎて、山道よりはサーキットとかの方が適正なのかも、とも思ったり。
そんなこんなを山道で気づいて「ちゃんと運転しよう」と心新たにしたわけですよ。
じゃないとタイヤを新しくした意味ないし。
がんばるぞ(明日の耐久走りたかったな、、、)。
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