セナアシじゃなくて、バタアシ! [ 電制の介入を避けて走る方法]
「電子制御のせいで前に進まなくなっちゃうんだよね」
って先日、ナリモでのシウマイCUP第2戦で、Mitoに乗る人から言われた。
Mitoもウチのアバルト プントと同じで、トラクションとかデフとかスキッドとかで電制が介入する。
で、サーキットや峠道だと、左右タイヤの差動が大きくなったときとか電制が介入してスロットルを抑える、
つまり前に進まなくなる。
そうすると、スピード落ちてくるので電制の介入が終わって、加速が再び始まる。
なのだけど、加速の空白時間が結構長い。すごいタイムロス。
どうにかならないか?ということですね。
そんなときはアクセルをバタバタするんです
アクセルオフになると、電制もキャンセルされる。
なので、そこからまた踏み込むと加速する。
踏み込む
↓
電制が介入する
↓
アクセル抜く
↓
電制がキャンセルされる
↓
アクセル踏み込む
↓
加速する
↓
電制が介入する
↓
アクセル抜く
・・・というループを延々と繰り返すわけです。
こんな感じの走りになります。
セナアシに似てるけど、まったく違うw
アクセルをバタバタ、というとセナアシを思い出すけど、アレとはまったく違う。雲泥の差、月とスッポン。
セナアシは、あれは1000馬力以上もあった当時のF1エンジンで、
「アクセルで1馬力単位で出し入れしている」と当時のエンジニア、後藤さんに言わしめたように、非常に繊細なアクセルコントロール。
絶対にオフしない、オフしたら0馬力になっちゃうから。
アクセル開度100%を上限として、90%とか95%とかを常に前後するようなアクセルの踏み方じゃないか、と。
めっちゃ狭い範囲での、ものすごく繊細なコントロール。
そういう操作の結果、加速時、グリップを失うギリギリのトラクションをリアタイアに伝えて素早く加速していたわけですね。
一方、電制キャンセルのアクセル操作は、そんなアーティスティックなもんじゃない。
言ってみれば、
バタアシ操作
電制をOFFるのが目的なので、そのためにはコンピューターに明確なシグナルを送らないといけない。
クルマを取りまくクリティカルな状況は完全にキャンセルされました、という明確なシグナル。
それは、アクセル完全OFF、なわけですよ。
セナアシみたいに繊細な動きじゃなくて、
アクセルを完全にOFFにする、
バタアシ!
コーナリング中、さらに立ち上がるとき、電制が効いて前に進まなくなったら、
すかさず、右足をバタバタとさせて電制を目くらまし!
そうやっていち早く立ち上がって、タイムを稼ぐわけです。
そんなことするなら電制殺しちゃったほうがいいんだけど、それはそれで走り方変わっちゃうかな、と心配もあったり。
どうしようかな。
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