カーボンニュートラル時代もやっぱレースは内燃機関だよ、トヨタがんばれ[ スーパー耐久 フジ24時間レースの水素レーシングマシン ]
CO2ゼロの内燃機関でレースする
今回のカローラは、競技車両の作成にあたって、可能な限りワンオフ的なスペシャルパーツを使わないという縛りをトヨタは自らに課した。なぜかといえば、レース活動にいつ飛び火してもおかしくないカーボンニュートラルの波を予防的に回避し、モータースポーツの火を消さないことに今回の車両開発の目標があるからだ。
出展:「内燃機関は死なず、トヨタの水素エンジン」日経ビジネス 2021.6.10
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この記事で一番感動したのはココだったな。内燃機関の“火”をレースのフィールドでも絶やすな、と。
記事によれば、エンジンはヤリス、ボディは大きな水素タンクを収めるためにカローラを、水素タンクなどはMIRAIと、市販コンポーネントを組み合わせて作っている。
ヤリスのエンジン、WRCでマジで勝つために作り込んであるので、爆発ピークがガソリンよりも急激に立ち上がる水素ガスでも無理なく回すことができるんだと。なるほどー!
お金かけてワンオフで作ればもっと速いクルマに仕立てられたんだろうけど、昔のロータスみたいに“ありもの”を使ってマシンを組み立てちゃうのっていかにもレース屋って感じだし、何といってもモータースポーツに対する情熱とか熱意を感じる。トヨタは本気なんだ、と。
最近、水素でワクワク
ちなみにF1も水素によるe-fuelの使用が検討されているそうだ。
これによってポルシェなどがF1復帰するかも、という報道もある。
水素エンジンがこれからの“実験室”になるんだったら、ホンダだってまたF1に戻ってきても良いんじゃ?
またポルシェはこれまで販売してきたボクサーエンジンがこれからも楽しめるよう、水素から作ったカーボンニュートラルの燃料をユーザーに販売するプロジェクトを進めている。
おら、なんかワクワクしてきたど(笑)。
レース参戦は、小林可夢偉のこの一言から
電気自動車の一番の問題は音がしないこと。レースをしていてお客さんの声が聞こえてきたんです。正直ショックでした。この水素エンジンは、排気は水蒸気ですけど、ちゃんと音があります。言われなければ違いがわからないくらいガソリンエンジンと同じ音がする。これには未来があるなと感じたんです
「24時間レースを完走! サーキットで実証された水素エンジン車の可能性と課題」webCG 2021.06.04
この可夢偉の言葉に、豊田社長が応えて水素エンジンのレース・プロジェクトが始まったと。
さすが、「うるさくてガソリン臭いクルマが好き」と言いきってしまう豊田社長ですよ。
やっぱりね、モータースポーツは音ですよ。
モータースポーツは電気なんかじゃなくて、内燃機関ですよ。
鼓膜を揺さぶる音、あれがないと、速さも実感できない。
燃料が爆発して、そこから生み出されるエネルギーと音がないと。
音のないレースは、クリープのないコーヒー(古)。
電気はタミヤのRCカーグランプリだな、あれはあれで面白いからね。
というわけで涙が出るほどサイコーな、内燃機関の音を最後にどうぞ。
車好きはこれ見てみな。飛ぶぞ pic.twitter.com/chuiyTwcQw
— くるまイチ (@Kurmaichi) June 8, 2021
このバッテリーは即買いしちゃった
これに充電できて、ケーブルも付いてる、スゴイ
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