タイムもいいけど、ペースもね [ サーキット走る楽しみって、いろいろあるよね ]
耐久の走りって、けっこう楽しかった
そのブレーキ壊したHONJO-S耐久なんですけどね、実は走っててかなり楽しかったわけですよ。
何が楽しいか? ペースで走る、耐久ならではの走りですね。
当日、午前中に30分×3本の練習走行が設定されてた。
これは「耐久のペースを自分で探しなさいよ」という主催者の御大の配慮によるもの。
通常の走行会よりも長めの1本30分走って、どのくらいのペースで走ればクルマにも自分にも(みんなトシだからね)無理なく走り続けられるか、そのポイントを探せ、ということです。
チャンスは3回あるから、いろいろ試せるし。
そこでのデータを活かして本番の3時間耐久を組み立てなさい、ということだったわけ。
練習1本目、まずライン探し
僕は1本目、まずラインを探すことから始めた。
この日は小雨、路面はハーフウェットになったりウェットになったり。こんな路面じゃ、コーナーでがんばってスピン、もしくはコースアウトなんてことにならないようなラインがいいよね、ということで。
いろいろ走ってみて、特に2ヘアの進入、右にワイドなラインを取るのがセオリーらしいんだけど、雨のせいでコーナリングスピードがどうしても下げるので、そんな遠回りをしてもメリットなし、と判断してここを直線的に入るラインに変更してみた。
そうしたら前を走るクルマ(通常的なライン)に、ここでグッと詰め寄ることができたわけ。しめしめ、狙い的中。
このあたりで1本目終了。
2本目で、ペースを作ってみる
2本目は、その他のコーナーも確かめながら。
例えば、2ヘアを立ち上がった先の13Rとかも直線的なラインを探して、そういう回り方に替えてみたりもして。
そうこうしながら走ってたら、御大の124GT(仕様)の後ろにつくことができた。
御大、さすがに年の功、実に安定した走りをしてる。そこで御大の走りをバロメーターとして、自分の走りやラインのチェックをすることにした。
アクセルとかブレーキのポイントは比べてどうか、自分で見つけたラインは効率的なのか、ムダがあるのか。
という作業を始めたらタイムアウトに。
そのペースを身体に染みつかせる
で、3本目。バックオフしたりして、御大のクルマを見つけて先ほどの作業を継続。
ほぼ30分間、尻にへばりついてたんじゃないかな。
この時点でピットと無線(LINE)でつながったので、タイム計測してもらったところ、51秒台。ということは御大も51秒台。
ずっと走っていてブレーキのタッチは特に変化は無し、走行後、タイヤを見ても心配したほど減ってないし。なにより、30分も走ったのに本人があまり疲れてない。
このペースならずっと走り続けられそう。
本番、ペース管理して走るのが楽しい楽しい
それまでの練習走行でしっかりと51秒台の走りの感覚を身体に染みつかせたおかげで、本番中、走りやすかったし楽しかった。
前にクルマを見つけたときはさっさと抜きたかったので、自分で「ペース上げよう」と思って走り、抜いたあとはペースを元に戻したり。
前との差が縮まってきたみたいだけど、ここはまだ今のペースでがまんがまん、、、とか。
そういうチェンジ・オブ・ペースを自分で管理しながら自分のスティントを走り切ることができたことが満足感高い。
たぶんこのあたりが51秒くらいでしょ、ってピットに確かめたらそうだったし。
なんかね、ル・マン走ってる中嶋一貴の気分(誇大妄想なバカ)。
ただ、ピットインの無線を聞いてからのラップで、それまで大事に使ってきたブレーキ、思いっきり踏んでみたら何秒くらい出るんだろ? これでピットだからちょっとぐらいいいよネ、と思って踏んでみたらこの始末ですからね。
あちゃー、バカなことやっちゃったなー。
「ノーパワー」って、もう5年も前なのね。
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