僕のクルマの嗜好は、“浦島太郎体験”の影響が大きいかな?

僕のクルマの嗜好は、“浦島太郎体験”の影響が大きいかな?
BXを手放して僕はクルマ浦島太郎になった

1990年代の中頃から約10年、クルマを持ってなかった時期がある。子育てと金欠が主な理由だ。
そのせいで、この年代におけるクルマの記憶とか知識とか感性が僕にはない。

90年代の中頃とは具体的に言うと、アルファ155 V6TIがDTMで勝ちまくってメルセデス190Eやオペル カリブラを退けて、チャンピオンに輝いた、ちょうどその頃。同じアルファのSZとか、同じ時期に初代のプントも登場してる。その頃に当時持っていたシトロエンBXを手放して、クルマ無し生活に入った。無輪生活。

 



 

その後、アルファで言うと156、147が出て大ヒット。フィアットからはクーペフィアットとかムルティプラとか尖ったクルマが登場。シトロエンからはエグザンティア、ルノーからはクリフカットのメガーヌとか、それなりに面白いクルマが出たけど、僕は生まれたばかりの子どもをあやしながら指をくわえて見てた。

また日本車だと、スカイラインGT-Rとかで実用化した電子制御技術がどんどん進化し、特に燃料噴射などはコンピュータが当たり前に。それにともなってスロコンだサブコンだ、といったエレキなデバイスが出てきたり。
さらに足回りも進んで、それまではコニとかビルシュタインとかのショック交換が中心だったのが車高調が当たり前になったり、ホイールやタイヤも大径&超扁平化が進んだりした(これらはあとから仕入れた情報ですけどね)。この頃、17インチタイヤを「大径!」ってビックリしてたのに、今やそれをフツーに履いてますもんね、うちのアバルト プントは。

いま思えば、クルマの進化が急激に進んだ時代だったといえるかも知れない。1990年代から2000年代にかけては。
そんなこんなで、再びクルマを手にした2000年代中頃には僕はすっかり浦島太郎に。クルマの浦島太郎。ドアを開けたら白い煙が出て来て僕の髭とか真っ白になっちゃって、みたいな。

脱・浦島して、中古で買ったレガシイBG5の燃費は6km/L台だった。浦島する前に乗っていたアルファ1750がそのくらいだったので、そんなもんだろうと思って乗っていたら、「その燃費はダメだよ」と友だちに指摘されてビックリ。最近(当時の)のクルマは都心でも12〜4Km/Lは走るよ、といわれて2度ビックリ。

電子制御で燃費が大幅に改善されたことと、コンパクトカーになって排気量も小さくなったことなどが重なって、燃費がものすごく良くなってた。
ふーん、って友だちに生返事を返すような、そんなこともよく知らないような、クルマオンチになってた。当時の僕は。

BG5からSG5へ乗り換えたときの一枚

ちなみに、なんだけど。僕がこれまで乗ってきたクルマで、給油時の満タン法計測でフタケタ台、つまり10km/L以上に乗ったのは、BG5のあとに乗ったフォレスターSG5しかなく、それも7年乗ってたったの2、3回程度。僕は低燃費車には縁がないみたい。