クイックシフター外した記[ ギアが噛み合う実感! それからノブも変わった ]
ギアがスッと入っていく、
まるでギアが、自分からあるべき場所に飛び込んでいくように。
そんな瞬間が、シフト操作をしているとあって。
ヨシヨシ良い子だなぁ、楽しいなぁ、と思って運転してる。街中でも、峠道でも。
それは、3速→2速にシフトダウンするときによく体験する。
一度ニュートラルにして、クラッチつないで、バンとブリッピング。いわゆるダブルクラッチ。
で、すべてがピタッと決まった瞬間、やおら2速にシフターをあててやるとギアが自分から飛び込んでいく!
快感だぜ!!
そういう瞬間に、1時間も走っていると何回か出くわす。
いつも、じゃないところがミソで、
上手くいかなかったら、次こそは!と、ブリッピングの回転数やクラッチのタイミングを微調整したり。チャレンジが続くわけですよ。
それだけでなく。
シフターをそっと押してあげるだけで、あとはギア同士が勝手に噛み合ってくれたり、
歩道に乗り上げるときなどで1速にしたいとき、一度ダブルクラッチを使ってあげると、思いのほかスッと入ってくれたり、
その逆に、無理やりギアを入れようとするとむずがって拒否られたり、ごめんごめんの気持ちを込めて丁寧にやり直すと、すぐに機嫌を取り戻してくれたり。。。
そんな、歯車との対話。
シフターを通して、右手で感じる歯車の細かな動き。
右手からでも、クルマと会話できるんですよ。ひじょーに細かいけど、細かすぎるかも、だけど。
これが僕のマニュアルミッションの密かな楽しみ。僕だけのヘンタイ的な楽しみかも。
それが、クイックシフターを外したら、もっと味わえるようになった。
去年、右手の腱鞘炎っぽい症状が出たりして、なんかもういいんじゃ?と思ってたんだけど、やっと外した。で、外して良かった。
ちなみに外したクイックシフターキットは、コレ。
ミッションの微妙な動きというか、主張が、右手にもっとダイレクトに、表情豊かに伝わるようになった。
要は、もっと楽しくなった、ミッション操作が。
やっぱりね、余計なものは噛ませない方がイイな。というのが今回の結論。
(実はそれほどクイックになってなかった、というのはココだけの話)
それと、シフトノブ。
「あんなデカくて重いの、ダメだよダメダメ」と某御大からダメ出しをされて、これに取り替えられちゃった(笑)。
ノブの頂点にはサソリのマーク、御大がグルーガンで自ら付けてくれた、貴重な一品(?)。
手のひらにすっぽり収まるコンパクトサイズ、しかも軽いから、「瞬間的なシフトチェンジはこれがベスト」と御大は言うけど、これまで↑に書いたように、そんなに速いシフトは実はしていなくて。
ただ、掌ですっぽり包めるようになったので、掌全体で感触として歯車の息づかいみたいなものが感じられるようになったので良かった(と、書いておかないと御大から何言われるか分かったもんじゃない?)。
あ、それからプントのミッションの作り、出自が実用車だけあってさすがに使いやすいし、しかもフィールも良い。
さすが“かきまわし大国”イタリアのクルマだなぁ、と。それに関してはまたの機会に。
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