マデイラワインのラリー？ ［ アバルト グランデプント S2000で始める欧州ラリー入門 vol.2 ］

昨日のエントリでアバルト グランデプント S2000が優勝した「Rali Vinho da Madeira 2006」を調べていて、ん？と思ったんですよ。

「Vinho da Madeira」って、マデイラワインのことじゃ？って、語学力の乏しい僕でもピンと来た。
ということは、Madeiraってあのマデイラ諸島（クリスチアーノ・ロナウドの出身地）なんですか？などと、ますます連想ゲーム状態。

マデイラ諸島（行ってみたいぞ）に関してはこちら
マデイラワイン（おいしいよ！）についてはこちら

妄想が広がってしまう前に、まずはこのラリーの基本情報から。
英語版Wikipediaの情報を前回同様DeeｐL翻訳＋修正です。

Rali Vinho da Madeira
ラリー・ヴィーニョ・ダ・マデイラ（Rali Vinho da Madeira）は、ポルトガルのマデイラ島で開催されるターマックラリー。毎年開催される同島最大のスポーツイベントで、丘陵地帯や自然の景観の中で繰り広げられるドライバーの争いを観戦するために、数千人の人々がコースサイドに集まる。第1回は1959年に開催され、その後1979年にはヨーロッパラリー選手権に参戦し、2012年まで開催された。また、2006年に初めて開催されたインターコンチネンタルラリーチャレンジにも参加しており、ユーロスポーツが本大会の模様を各国に放送していることから、さらに注目を集めている。

ラリーは伝統的に夏の8月上旬から7月下旬に開催される。シャオ・ダ・ラゴア、ポール・ダ・セーラ、エンクメアダのダウンヒルは最大の難関として知られている。アリ・ヴァタネン、アンリ・トイボネン、マッシモ・ビアシオン、アンドレア・アギーニなどの国際的な注目ドライバーがこのラリーで優勝し、世界ラリー選手権のラウンドやチャンピオンシップを勝ち抜いてきた。アギーニは、1992年から2002年の間に4回優勝しており、このラリーの歴史の中で最も成功したドライバーである。2013年にはジャンドメニコ・バッソが4勝目を挙げた2人目のドライバーとなり、2015年にはブルーノ・マガルハンスが4勝目を挙げている。

出典元はここ

ヴァタネン、トイボネン、ビアシオンなら僕でも知ってる。このラリーって、プロビンチャ（地方）なイベントのひとつかと思ったら、全然そうじゃないんですね。失礼しましたっ m(._.)m

しかも！バッソはここのレジェンドっていうのもすごい。
ちなみに彼が勝ったのは、2006年、2007年、2009年でマシンははアバルト グランデプント S2000、2013年はプジョー 207 S2000だった。

で、このラリーのオフィシャルサイトに行ってみたら、これが超ビックリ！ どこかの国の観光局が作ったかと思うほどの超絶に美しい映像がいきなり。ラリーの泥臭さがまったくない。新城ラリーの100倍くらいお金かけてる感じ。
このムービーの中で歴代の勝者を讃えているけど、当然、バッソも出てくる。いいぞ！

YouTubeチャンネルもあって、そこに行くといろんなムービーが見れる。
思った以上に賑やかで、しかも美しく、盛り上がってる。そりゃそうだ、マデイラ諸島はポルトガル領とはいえ大西洋の南方に位置するリゾートアイランド。街並みは美しいし、人も多い。雰囲気はツール・ド・コルスかな、僕が知ってる限り。
ヨットハーバーがあるリゾートの街路を封鎖した市街地ステージから急坂の山岳ステージまで、“映える”シーンがてんこ盛り！こりゃすごいや。

海と山のコントラストがすてき。
山岳ステージ、上の方はONTAKE SALITAの雰囲気（言いすぎw）。
43秒あたり、マシンに潜り込んでるのはバッソじゃないだろうか。去年のリザルト見たら、ブレーキトラブルでリタイアになってた。

そのバッソのインタビュームービーが出てきた。2019のプレビューなんだが、何言ってるか分からない、字幕もポルトガル語だしｗ。

話があちこち飛んじゃうけど、Rali Vinho da Madeira 60周年のムービー。タイトル画像にバッソの名前が見える。4回目の優勝のときのシーンだ。
1959年初開催で、昨年はちょうど60周年。日本で言えば還暦でどこかの御大と同い年、僕もかなりオッサンだけど、僕よりもこの大会の方が“年上”だし。
冒頭のWikiでこの大会の歴代優勝リストを見ると、MGAとかメルセデス300SLとか、フェラーリ250SWBとか名車がずらり！

僕は今回、このラリーのことを初めて知ったんだけど、歴史があって人気もあるラリーがあるなんて、ヨーロッパは奥が深いぞ。
※2020大会は新型コロナウイルスのせいで延期だそうです、残念

S2000後期のカラーリングだ