ブレーキ壊しちまったぜ 2 [ ブレンボキャリパー、お漏らしの直し方 ]

なぜお漏らししちゃうのか?

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ブリーダーボルトからブレーキフルードがにじんで止まらなくなってしまった、うちのアバルト プント。

ここでブリーダーボルトの構造をおさらいしておくとこんな感じ。

ブリーダーボルトの仕組み
出展元:https://auc1.net/auction/d497129065

手書きも味があっていいな(笑)。

ブリーダーボルトの仕組み
出展元:https://www.ritech.jp/cp-bin/blog/?p=2132

ブリーダーボルトの先端部分はテーパー状になって、ここがピタッと密になることでブレーキフルードが止まってるんだけど、
エア抜きやブレーキフルード交換などで何度も緩め/カシメているうちに、キャリパー側のテーパー部分が変形してしまうことがよくある。ブレーキフルードに混入した小さなゴミがテーパー部分に挟まって、密着の邪魔をすることもある。
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変形してしまうと、ブリーダーボルトをねじ込んでも隙間ができてしまう。
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で、ブレーキを踏んで圧力がかかると、ブレーキフルードがしみ出してきてしまう。
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でも、キャリパー側のメス穴の変形がわずかだと、増し締めでごまかせることがある ←ちょっと前のウチのアバルト プントはココ
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変形が酷くなると、増し締めしてもごまかせなくなる ←本庄のときがこれなのか??

まずは、ブリーダーボルトを新品に交換してみた

使用済みのブリーダーボルト
使用済みのブリーダーボルト、対向キャリパーなので、イン側/アウト側2本×左右の4本

以前、じわっと漏れたとき、ブリーダーボルトを新品にしてみたら止まったので、今回もどうか、と。
これで直ってくれたらラッキー、と思ったんだけどダメでしたね。

山坂道を走って、フツーにブレーキしただけでこんな状態に。
にじんだブレーキフルードは、僕の涙のよう、、、こりゃ根本的にやらないとイカン。腹くくりました。

お漏らしを直す方法

お漏らしの直し方、調べたらいくつかあって。

1. アルミテープをキャリパーに巻く
そういえばはるか昔の昭和時代、よくこれやってるパイセンがいたなーと思いだした(笑)。根本的な解決にならないし、「それやったら出禁にするからな!」って御大からクギ刺されたのでコレはなし。

2. 銅ワッシャーをブリーダーボルトの先端に噛ませる
テーパー部分の凸凹を柔らかな銅ワッシャーを入れることで圧着性を高める方法。みんカラのこちらの記事に出てた。「でもキャリパーの熱で銅が硬化して、エア抜きのときとかにいちいち銅ワッシャーを交換しないといけなくなる」と、あるパイセンからご指摘が。なるほど! これも根本解決にならないので却下。

3. キャリパー側のメス穴を再加工する
これはKパイセンから寄せられた情報で、キャリパー側のメス穴をリコイルしてくれる業者があるそうです。御大に聞いたら関東にもあって、直る確率は高い、料金はキャリパー買うよりは安い。この方法が良いかなー、とココロ動く。

4. 中古キャリパーを探してくる
ウチのアバルト プント用のブレンボキャリパーは、アバルト500シリーズとも共用、もっというとアルファロメオ MITOとか、最悪、ルノー メガーヌとかとも一緒。アバルト乗ろうなんて奇特な人は、キャリパーをエンドレスだのに交換する人いるから、そういう余剰キャリパーとか、事故車とかのパーツが出てるから、それを探してくるという方法も。

ちょうどヤフオクで良さげなのが出ていたので落札したところ、とんでもない不良品が送られてきた! パッドピンが抜けなくなったみたいでそれをサンダーか何かで切除した、ありえないシロモノ!! 冷静に先方とやり取りして取引自体をなかったことに。あーー疲れたorz やっぱりこういうのは現物見ながらじゃないとダメだね、もうオクには頼らない。

5. 新品キャリパーを買う
金さえあれば、これがいちばんの解決策だな。
ちなみにブレンボ・キャリパーはけっこう高い。工賃とかを入れると20万円以上かかるかも、と言われた。

6. APレーシングとかイッちゃう?
50万円以上かかる。そんなにカネ出すならLSD入れたい。

・・・などと悶々としてたわけですよ。

パッド売ってた