禁断のパチモン復活 [ ホンモノ3本スポーク→パチモン2本スポークに戻した、だってこっちの方が太いんだもん ]
今回はステアリングを、
ホンモノのサベルト3本スポークから、パチモンの同2本スポークに戻した、というお話。
2本スポークは4年ほど前に購入、届いてすぐに、アレッと思った。
スウェードが触ると妙に油っぽくて、しかも臭う。ケモノ臭?
そしてすぐに、よく握っているステアリング下側の皮の貼り合わせ部分がパクッとひび割れのように剥がれてきた。
3本スポークのホンモノは、4年経っても貼り合わせがキチッとしてる。一糸乱れてない。糸は使ってないけど。
決定的なのは、スポークのロゴ。ホンモノ画像は彫刻なのに対し、パチモンはステッカー、しかも書体がまるっきり違う。
パチモン認定ですな。御大はニヤニヤしながら御託宣くださりました。
正規モノを作ってる業者は、部材が余ると、っていうか、余らなくてもムリヤリ余らせちゃって、それでパチモン作って、正規品として売りさばいちゃうらしい。これだから中国は、、、(以下略)
俺が手にしたのも、そのひとつと思われ。「正規品販売」をうたうショップの通販で買ったんだけどね。一応。
サベルトのステアリングがやられてる以上、スパルコとかOMPとかも同様でしょ、きっと。
さらに御大の話ではNGKのプラグとかもパチモンが出回ってる。エンジン用品だから実害が大きいので、安いからってうっかり買っちゃいけない、「ダメ絶対」と、おっさん顔で言ってた。
このパチモン、しばらく使っていたけど、皮の貼り合わせ部分がどんどん剥がれてきて、手触りもどんどん悪くなってきた。ふだん握っているところだから、余計に気に障る。小さい頃に作った古傷を今だにずっと触ってる感じ。気分悪い。
我慢できず、「正規品」であることを確かめて3本スポークを改めて買い直して使ってた。でも、なーんか違うのよ。チョーシが出ない。
原因はグリップ径にあった。3本スポークの方が2本のより、ちょっとだけ細い。直径を測ってみたら、その差、3ミリ。
試しに2本に戻して運転してみたら、やっぱコレよコレ!
わずか3ミリの差なのに、改めて操作してみるとフィールがぜんぜん違う。
細いと何となく頼りない、正規品なのに(カンケーないかw)。
太い方が、タイヤのグリップがよりはっきり伝わってくるようで、自信持ってハンドル回せる。些細なことだけど、けっこう大事なんだなぁ。
それにスポークの少ない方が、ぐるぐる回すときに邪魔が少なくて回しやすい。
というわけで、禁断のパチモン復活。
とはいえ、パクッと割れた部分をそのまま使い続けるのは忍びない。というか許せない。
本来ならプロに修復を頼みたいところだけど、パチモンにそんなに手間ひまかけるのも腹立たしい。なので自分で修復することにした。
皮革用のアロンアルファをパクッと開いた中に流し込み、そこを医療用のバンデージでぐるぐる巻きにして、その上からガムテープできつくしばくように巻き上げ、
さらに当該部分をベッドに挟み込んで、いわゆる昔おふくろが良くやってた“寝押し”ですね、若い人は知らないだろー、それで夜を共にすること3日。
仕上げや手触りは正規品に遠く及ばないが、パクッと開いたところがほとんどなくなったので、千歩、いや1万歩くらい譲って、まいっか、という感じにできた。
次、ステアリング買うときは、正規品であることは大前提だけど、グリップ径で選ぼう。
おまけ:アバルトが作ったハコ車のレーシングカー、ステアリングはMOMOでした。コレ、なーんだ?って分かる人には簡単だね。
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