林家パー子と結婚する気はありますか? いやいや、アバルト・プントのコトなんですが(笑)

林家パー子と結婚する気はありますか? いやいや、アバルト・プントのコトなんですが(笑)
TC2000(ツクバ)で初サーキット、ドキドキ!
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有権者にまず訴えたいのは、エンジン。喜々とした楽しいエンジンなのであるっ!

・・・そういえば、まだ自分のクルマ=アバルト・プントのことあまり書いてないな、と思って。
で、「有吉・マツコの怒り新党」の「新三大」オープニング・ナレーションをパクって始めてみました。

ちなみに、アバルトで「プント」を名乗るクルマにはざっくり3つあって、
初代の「アバルト・グランデプント」
次の、「アバルト・プント・エヴォ」
日本では最終モデルとなった「アバルト・プント」

この微妙な違いは、ホントに重箱のスミの、そのまたスミを顕微鏡で覗くような世界。
実際、走行会に出たとき「アバルト・グランデプント・エヴォ」なんて、めちゃくちゃなエントリーにされたりしてたし。クルマ好きが集まる走行会でもその程度の認識なので、広い世の中にとってはそこら辺の石ころと同じようなもの。

で、オサーンが買ったアバルト・プントのエンジンは、1.4リッター“マルチエア”エンジン。「グランデ」が取れて、「エヴォ」が付いたときからこのエンジンになってます。
吸気側のバルブを油圧コントロールにして、カムみたいな機械式にできない柔軟な可変コントロールを実現している。

機械式の場合、開閉タイミングを変えるぐらいしかできないけど、何とこのマルチエア、1回の吸気に2回バルブを開閉したり。
その様子がこのWebページで見られるんですが、初めてみたときはショックでしたね。

だって、バルブの開閉はズーーーっと1回だと思っていたから。
なんて、フツーの感想だけじゃなくて、その動き!!

なんだか新しい生命体というか、昆虫植物の捕食というか、そのパクパクしてる様子がとってもヘンタイ。
ひと目見て、好きになっちゃいました!!

カムがひとつしかないので、伝統的な表記では「SOHC」になってしまうんだけど。
そんな些末なことはどうでもいいくらい、気になっちゃった。

で、乗りに行ってみたわけです。都内でも数少ないディーラーに。2015年のいまでも、3か所かな、都内では。

で、このディーラーが不良なわけです。いや、コトバが悪かった。お客様第一、ユーザー思い。
だって、「どんどん踏んじゃってください」って言うんだもの。添乗のセールスが。
そのために試乗コースも、広くて交通量の少ない道を指示してくれたり。

で、お言葉に甘えて、踏ませていただきました。
最初、乗り始めのときは、例のパクパクがアタマの中でパクパクしてたりしたけど、前が空いた道で何気に踏んだら、あらびっくり!!

飼い主が投げたボールを、嬉しそうに追いかけていく柴犬のようなダッシュ!
まさに、喜々とした加速感。

でかいトルクで有無を言わさずスピードを積み重ねていくような暴力的な加速ではなく、
昔乗っていたRZ-250のような、キレすぎて怖いような回転型でもなく。

これはどこかで体験したことのある楽しい加速感だよなぁ、と思ったら、
アルファ 1750ベルリーナでした。

きちんと発生している厚いトルク(分厚くはない、アバルトは1.4リッターだし)、
中速域で軽やかに回るエンジン(でも高回転の伸びがイマイチな感じはアバルトもアルファも同じ)、
回転の上がりとともに気持ちをアゲてくれるエンジンとエグゾーストの音(アルファは「カ行」、プントは「バ行」の音)

この3つがひとつになってまさに「喜々とした」加速の雰囲気を作ってる。
それは、古いアルファも試乗したマルチエアも、同じような印象。やっぱり、イタリアの“血筋”なんでしょうか。
マルチエアの方が新しいし、ターボのドーパミンが効いてるので、キャラがより際立ってる感じ。

雑誌でよく「もっと回せ!と主張しているようなエンジン」ってか書かれたりしてるけど、まさにそんな感じ。
おんなじフレーズを車内で同乗の奥さんとセールスとで交わしまてました。

そして、いま言い替えるなら、喜々としたエンジン。
いつでもアクセル踏んでもらのを待っていて、で、実際にちょっとでもアクセルにチカラが入ったら、すっ飛ぶように回ってくれる。
いつも回りたがってる、いつも走りたがってる。

ADA(アバルト・ドライビング・アカデミー)にも行きました。
ADA(アバルト・ドライビング・アカデミー)にも行きました。

ただね、喜々としてるって性格は、裏返すと、ナチュラルハイでウザイ、ということでもあるわけで。

毎日生活してると、ちょっとホッとしたいとか、癒されたいとか、落ち着きたいとか、そういう瞬間があるじゃないですか。
そんなときにこのエンジだと、ちょっとウザくならないか、場合によっては運転するのもイヤになっちゃうんじゃないか。
そう思ったわけ。

言ってみれば、林家パー子をお嫁さんにできるのか、というのと同じ(笑)
朝起きても、ごはん食べてても、疲れて帰ってきても、写るんです持って「キャー! アハハ」っていう奥さんが隣にいる生活(ホントのプライベートはそうじゃないと思いますけどね、さすがに)。

そこを一番、心配した。
で、何回もディーラーに行ってセールスと話して、2回試乗したし、
ごはん食べてるときも、ウ●コしてるときも、お風呂入ってるときも、寝てるときも(?)、考えて考えて考えて、5分くらい。

ふと思いついて、同じエンジン積んでるアルファロメオ ジュリエッタと乗り比べて、やっぱコッチ! ってなった。
それ以来、2年近く乗ってるけど、やっぱりいまだに楽しい。全然楽しい。
エンジンが喜々としてるから、アクセル踏んでる自分まで喜々としちゃう。
気分が沈んだり、落ち込んだりしてるときも、「まいっか」と、だんだん喜々としてきてしまう。

全然苦にならない。悩んでたのがウソみたい、林家パー子。
ということは、実は俺、林家ペーだったのか!?