グリジオ・カンポボーロ、「ひこうきグレー」というボディカラーです、ウチのアバプン。

アバプンの4カラー、そろい踏み。いちばん奥は、スコルピオーネのブラックなので厳密にはちょっと違うけど。ロッソのストライプはビアンコになるのに対して、ブラックにはロッソのストライプが入る。

 

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アバルト プント(Evo含む)のボディカラーは全4色。

僕が持ってるEvoのカタログでは、次の通り。
Grigio Campovolo:グレー(標準色)
Bianco 1949:ホワイト
Rosso Velocita’:ロッソ
Nero Scorpione:ブラック

ちなみに、ホワイトの「1949」は、アバルトの創業年。多分、歴史もカラーも原点としての意味合いを持たせているんでしょう。

ロッソの「Velocita’」は、イタリア語の「スピード」。アバルトのスピードへの情熱、Passionを象徴していると思われます。多分(笑)。

ブラック(Nero)の「Scorpione」は、これは言わずもがな、サソリです。あの不気味に黒光りする褐色のイメージなんでしょう。実際に見ると、ホントにそんな感じです。

このほか、ジャパンモデル末期の2014年に特別仕様として発売された
スーパースポーツ用のGrigio Campovoloベース、
スコルピオーネ用のNero Scorpioneベースがあるわけです。

スーパースポーツ。アバルト東京の試乗車
スコルピオーネのアップ。ウチのプントがキレイに映るほどピカピカ

ブラックのみメタリックで、その他はソリッドカラー。
別にハイソカー(古っ!)でも、プレミアムカーでもないので、この展開は正解だと思う。

ウチのはGrigio Campovolo(グリジオ・カンポボーロ)です。
最初に見たときから、この色大好き。
(標準色なので、他の色みたいにオプション料金(確か5〜10万円程度)がかからないことにもひかれた、というのはナイショ!)

こんな明るいグレー、しかもソリッドカラー。他にはめったに無いですからね。
しかも赤いストライプで、けっこう派手に見える。

このグリジオ・カンポボーロ、周囲の光線でころころ変わる、写真泣かせの色です。
明るいところだと、こんなふうにホワイトに見える。

カキーンと光線が当たると、ホワイトっぽく見えたり。

 

こんな感じで、グレーとはいえちょっと黒ずんで見えたり、

これは光線が少なすぎることもあり、白が沈んでいるように見える。

 

光線の量が少ないと、ブルーがかって見えることも。実際に見ると、もっと青みがかかって見えるときがよくあります。

微妙な光線では、少しブルーがかって見えることも。

 

とはいえ、白いクルマとくらべると、やっぱりグレー。

こうしてくらべると、確かにグレーなんですが。
こうしてくらべると、確かにグレーなんですが。チンクもやっぱりグレー。当たり前だけど。

 

 

このライトグレーは、その昔、戦闘機に塗っていた色が起源だそうで。ちなみに「Campovolo」は「飛行場」「飛行機」といった意味があるそうです。

アバルトの創始者、カルロ・アバルトが工場を設立した近くに飛行場があって、そこで戦闘機に塗っていた色だった、と本や資料には書いてあります。オフィシャルのブログにもある。

戦闘機に塗る以上、軽くてレーシングカーにも塗るにはうってつけ、とカルロが判断した、というのが採用の理由となっていますが。

友人のアバルト乗りは「終戦後で戦闘機の塗料が大量に余っていて、安かったから仕入れてきたんだよ」などと言っていますが。

いずれにしても、戦闘機って目立っちゃいけないから、こんな微妙な色がベースになったんだなぁ、と乗り始めてから思ったわけです。

快晴の空では白っぽく飛んで見えにくくなったり、
雲の中ではグレーに沈んであたりの雲の色にとけ込んだり、
朝夕のおぼろげな光の中ではブルーになって空の色と同化したり、
そんなカメレオンみたいなグレーだったんじゃないか、と思ったわけです。

レーストラックでも、前走マシンにいつの間にか追いついて、一気に抜き去る、
そんなシーンを彷彿とさせる色だよね。と勝手に思い込んだりして(笑)。

終戦後、当時最先端の戦闘機を作っていたエンジニアは、もはやそれに携わることができなくて、「空から陸へ」、生きていく道を探したわけです。BMWがそうだし、日本だったらスバルだし。

アバルトの場合はちょっと違うかも知れないけど、そういう昔のロマンも思い出したりして、やっぱりこの色は好きだなぁ。