ハイブリッド車では環境はたいして良くならない(CO2排出をトータルに見ると)?
- 2015.10.14
- クルマ
- CO2排出量, ウェル・ツー・ホイール, ガソリンエンジン, ハイブリッド
たった3分の1程度ですよ、ガソリン車からからハイブリッドにして良くなるのは(グラフ参照)。
エコエコっていわれるハイブリッドだけど、何十万円も差額を払った割に、これだけの効果しか得られないなんて!
これが少ないかどうか、いろんな考え方はあるとは思うけど、僕は「たいして効果ない」と断言したい。
(ディーゼル車の方が、たいして良くなってないんですけどね(苦笑))
CO2の排出量に関して、日本自動車研究所が2011年にまとめた報告書によると、という前提の話ですが。
※グラフは引用先ページより
前のページで引用した日経産業新聞の記事に「“ウェル・ツー・ホイール”(油井から車輪まで)」という考え方が出ていました。これは、
走行時のCO2排出だけを問題にするのではなく、動力獲得までの全工程を対象に加えるべきだということ。それを“ウェル・ツー・ホイール”(油井から車輪まで)という言葉に凝縮している。(上記記事より)
走ってるときだけ、という近視眼的な考えでなく、製品のライフサイクル全体で考えないといけないんじゃないの? という至極まっとうな視点ですね。
使う資源の種類や量、その耐用年数などもぜーんぶ考慮に入れて、果たしてその新しい「エコカー」は廃車されるまでにどれだけ資源を節約できるのか。っていつも僕は思ってたんだけど、そういう数値も出して欲しいな。
鉄やアルミなど比較的流通している素材を使い、古くからある技術やファシリティで作るガソリンエンジンと、採掘にコストのかかるレアメタル使いまくりで、しかもそのリサイクルの仕組みなんてあってなきがごとしの蓄電池を使うハイブリッドやEVと、どっちが資源を節約できる? どっちが有効活用につながるの?
そういったサイクル全体を見渡してはじめて「地球にやさしい」って結論が導き出せるんじゃないのか。
具体的に言うと、鉄やアルミ=貴重な鉱物資源の固まりのクルマを3〜4年ごとに乗り換えるのと、10年以上にわたって大切に乗り続けるのとでは、資源や化石燃料の使用量とかCO2排出量とか、そんなもろもろ全体を考えてどっちが「地球にやさしい」んだろう?という、深くてマジメな論議も必要だよ、ゼッタイ。
-
前の記事
ガソリンエンジンの逆襲が始まっている? 2015.10.14
-
次の記事
その咆哮で魂を震わせろ! ホンダ F1 エンジンスタート 2015.10.16