『騙されるな、空前の電気自動車(EV)ブームは空振りに終わる』という記事が出てました
『騙されるな、空前の電気自動車(EV)ブームは空振りに終わる』
という、なんともまー刺激的なタイトルの記事が出てました。今年8月の公開でしたね。
講談社のサイトなので、PV目当てにアンチな記事ばっかり書くバズメディアという名のクズメディアの記事とは違ってある程度は信用できるかと。
きっと上手くいかないから、EV関連の企業に投資したり、就職したりするのは、気をつけた方が良いよ、と記事で言ってる。
僕も、前に書いた通り、EV開発はもう200年前から人類がトライしてるのに、まともに使えるEVはまだ作れてないわけだから。マスコミとかがウキウキしながら言ってるほど、そう簡単にはいかないと思う。
「マスコミが騒ぐ新技術のほとんどは眉唾である」
「政治主導の電気自動車、消費者は本当に買うのか」
「第一、電気自動車は不便である」
「その上、電気はクリーンでは無い」
「電気に頼ると社会は脆弱になる」騙されるな、空前の電気自動車(EV)ブームは空振りに終わる ※Top画像も
見出しだけ追ってみても、「そりゃそうだよな」と思えることばかり。
これまで思考停止したEVマンセーな記事ばかりだったので、少しはまともな風向きになってきたのか、と。
本文もちょっと紹介。
さらに言えば、ここ20年くらい開発が停滞している「常温核融合」「量子コンピュータ」なども同じような運命をたどる可能性がかなりある。
さらにいうと、今、戦後何回目かの「AI(人工知能)」ブームがやってきている。だが、実のところAIはまだこの世の中に存在していない。
マスコミが「AIえーあい」って騒いでいるのは、あれはほとんど「機械学習」と呼ばれるプログラム。ちょっと背伸びして「Artificial Intelligence(人工知能)」と呼んでるに過ぎない。
ケチャップライスのオムライスを、「フランス料理」って言っちゃうような感じ?
そういえば、「いまAIバブル」と、この間取材した、データサイエンティストが言ってましたね。
企業は売れる商品やサービスを提供したい、で、いまみんなの興味を引くキーワードがいろいろあるけど、特に産業分野で注目されてるのがこれで、「AI搭載」「AI制御」とWebの商品紹介ページに書くと、引き合いが違うんだそうだ。
この話を聞きながら、80年代だったかな、昔のマイコンブームを思い出しましたよ。
ラジカセ(!)から冷蔵庫、クルマまで、なんでも「マイコン搭載」ってイバって売ってたなー、と。
なので、「何でもいいから今すぐAIを開発してくれ」ってメーカーやサービス企業からの要求が、引きも切らず彼の元に舞い込んでいる。最近は大企業だけでなく、地場の中小企業とかに裾野が広がってる。
で、顧客から話を聞いてみると、そこはわざわざAI使わなくても統計分析やデータマイニングと既存システムを組み合わせればできちゃうんだけどね、っていう場合もけっこうあるそうだ。
とはいえ、本当に必要な場合もあるのでAI系の開発会社に問い合わせるけど、IBMとかのビッグネームになると開発費用がめっちゃ高いわ、期間も長くなるので他を探すことになる。
そうなるとこんどはベンチャーしか見当たらない。ある程度の費用と期間で思った通りのサクッと開発できる中堅どころの会社はまだないそうだ。
で、ベンチャーは経験が少ないから、顧客のビジネスやAIを組み込むシステムに対する理解がない。なのでまず顧客のニーズが把握できないし、そうなると開発がトンチンカンな方向に行っちゃいがち。
しかもベンチャーは自分たちの技術にこだわるから、適合性が少ない用途にもムリクリ、帳尻を合わせるような開発をしちゃうことも。木に竹を接ぐような感じですかね。
そうなると、客が望むような結果がなかなか出ないし、ベンチャーも意地になって開発を続けるしで、ズブズブの泥沼状態に。開発アリ地獄だな。
加えて、開発費用が垂れ流しになる。出血が止まらない。使えないAI開発に何千万円も大金をつぎ込んでため息付いてる中小・零細企業ってけっこうありますよ、とそのエンジニアは言ってましたね。
それはそれとして。EVにしても自動運転にしても、上手くいくといいね、開発。
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全漢字にルビが振ってあるので、読めないという失敗がない(笑)。この本は。
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