グランデプント → プント Evo → プント。これって全部同じモデルの名前(笑)
このあいだ書いたプントばなしの続き。
初代 1993〜1999年
2代目 1999年〜
3代目 2005年〜
これは、Wikipedia「プント」の項目からの抜き書き。
初代はさすがに生産は終わってるけど、2代目はまだ売ってる。いまだにヨーロッパ市場では生産と販売を継続中。
日本なら「愛のスカイライン」と「ケンメリ」を一緒に売ってるような感じ?(古いか) プントの2代目なんか、もう15年以上の超ロングラン。在庫処分中なら分かるけど、日本では考えられない。
グランデプントがサイズアップしてしまったたので、「もう少し小さいのはない?」というニーズに応える措置かと思うけど。
でも、前モデルが併売されるのはイタリアではよくあること。
アルファロメオの初代のジュリエッタは同じ名前でボディが二通りあったりで、よく分かってる人でないとよく分からない状態だし、ジュリアのベルリーナはいちど生産終了しても同じ名前とシャーシにディーゼルエンジンを積んで「ヌォーボ(NEW)」とか名乗って出てきたり。昔の名前で出ていますってわけじゃないんだから。
そんなゴチャゴチャな状態になってるのが、プント3代目。これもまた、イタリアらしい。
初期:グランデプント 2006年6月~2010年6月生産モデル
中期:プント エヴォ 2010年6月~2012年9月生産モデル
中期2:プント 2012年9月~2014年3月生産モデル
まず、同じ代なのに、名前が3回も変わってる。
名前が変わってる以上、デザインや中身もけっこう変わってる。
特に「Evo」が付いたときに「お歯黒」になって、リアバンパーにもつや消しクロのモール(?)がアクセントになった。「グランデ」のときのスッキリイメージから、ちょっと、というか、かなりごちゃついた印象になっちゃった。よくいえば、個性的になった?
それにエンジンが、「マルチエア」になった。詳しくはココに書いてあるけど、「ベスト ニューエンジン オブ ザ イヤー賞(2010年度)」受賞のなんだかものすごいエンジン。エンジン界のモンドセレクション、みたいなものか?
こういう賞って、ドイツとか日本のメーカーが取るなら分かるけど、イタリアのフィアットが取ったのは意外な感じ。
でも、エンジンが変わったおかげで、「アバルト」になったときにLSDとかチューニングにいろいろ影響が出るんだけど、それは別の項で。
そして3度目の改名で単なる「プント」に戻った。
フィアットで売ってる素のプントはお歯黒が取れて、グランデのときのようなシンプルな顔つきになった。お尻も同様にクロの加飾が外された。
エンジンは、“モンドセレクション”のマルチエアが継続。
ちなみに、大人気の「500(チンクエチェント)」系は、グランデプントの時代の“ノン・マルチエア”の1.4リッター・ターボを使ってる。こっちにも使ってもいいと思うんだけど、高くなったりするからダメなんだろうか?
で、この3回も名前が変わった3代目プントで、「アバルト」が製造されるわけです。
しかし、話が長くなっちゃったなー。フィアットの雑な生産計画のせいだよ・・・
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