EV妄想:無接点トロリーバスはどうだろう? [ 充電池ではショボすぎる ]
トロリーバスの無接点版ができたらいいのに、と思ってるんですよ。最近。
いまも北朝鮮の平壌とかの映像でトロリーバスを見かけるけど、空中に張った電線から集電装置を通して電気をもらって走ってる。それを、例えば電極を路面の下に埋め込むかして走行中の車両に無接点で充電する。
すでに2013年、長野で実証実験もやっている。でも、その後の報道をとんと聞かない。頓挫してしまったんだろうか。
今年は、EVへのシフトが一気に進んだ。
ヨーロッパ各国や中国、インドまでもが国を挙げて2030年前後をめどにEVにシフトすることを宣言した。一般の人も、「ああ、いずれは電気自動車になるんだろうな」と、ボンヤリながらも思うようになったんじゃないだろうか。
けど、その肝心のEVの進化が心許ない。トヨタとパナソニックが協業でバッテリーを開発するとか言ってるが、いまの技術は走れても200〜400km程度が関の山。アウトバーンなど高速道路網が発達していて、1,000kmとかの長距離でも一日で一気に走ってしまうヨーロッパの使い方からすると非現実すぎる。こんなんじゃ使えない。
そもそも、エネルギーを自分のクルマに貯える、といういまのEVの発想にムリがあるんじゃないか、と思うんだ。実は100年以上も前から人類は「電気で走るクルマ」づくりにトライしているけど、いまだに「完成」といえるレベルに達していない。
これまで自動車はガソリンにしろディーゼルにしろ、自車に積んだ燃料を元に自分の中でエネルギーを発生させて(=エンジン)、それをもとに走ってきた。それがEVになるとガラッと変わる。すごいパラダイムシフトだと僕は思っている。
それで、EVで蓄電池の“イノベーション”が進んでいるかというと、そうではない。バッテリーはいまだに充電量は大したことないし、大きくて重いし、希土類とか資源もふんだんに使う。リサイクルもおぼつかない。
だったら、冒頭に書いた無接点のトロリーバス方式はどうだろう
と思ったんだ。無接点で給電するEV。バスだけじゃなくセダンとかワンボックスとかトラックとかにもこの給電方式を応用する。
エネルギーは外部から適宜供給されるので、自車に積むバッテリーはさほど大きくなくてすむ。
路面に充電端子を埋め込んだ「バッテリーレーン」を数十キロおきとかに設置して、そこでバッテリーを「満タン」にして、つぎのバッテリーレーンを目指す。
冒頭の日経の記事によれば、無接点では正確に位置取り(ハンドル操作)しないと効率的に充電できないそうだけど、それならば充電中は自動運転にして走行位置やスピードを充電しやすいように制御すればいい。
自車の位置とナビに登録されているバッテリーレーンの位置、さらに自車の充電残量を計算しながら、目的地までルート計算すれば、ノンストップで目的地まで到着できる。
バッテリーレーンは、別にすべての道路に敷設しなくてもいいんじゃないか。まずは高速道路とか地方のバイパスに設置して、まず高速・長距離移動をサポートする。その後、次第に郊外や市街地にも広げていけばいい。技術が進めば、カーペットみたいに手軽に敷設できる充電装置が開発できるかも知れない。
また、いま普及が進められているHEMSのように、エリア単位で電力の需給をコントロールすれば、言われているほど馬鹿げた量の発電施設はいらないんじゃないか。
そんなことをつらつら考えていた2017年でした。
ま、どんなにEVが進化したって、国が普及に旗振ったって、僕はぜったいガソリンエンジンのクルマに乗る。だって、面白いんだもん、ガソリンの方が。アクセル踏んで、ガソリン燃やして、CO2吐きながら墓場まで行ってやる(笑)。
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