FRは怖い? [ FFが分からない昭和育ち vs FRを知らない平成育ち ]

ONTAKE SALITAゴール後

先日参加したヒルクライムイベントONTAKE SALITA、このエントリはそこで思ったことを少し。

テーマは、

昭和育ちのジジイはFFを乗りこなすのに苦労してるんじゃないか。
それに対して、
平成育ちのワカゾー(?)はFRの醍醐味を分かってないんじゃないか。

という私の仮説でございます。あくまでも個人の感想ですから。

※ONTAKE SALITA、今年のムービーも着々と仕上がってるみたいです

※タイトル画像はこのページ最後のムービーから頂いています。

山登りを3速で?

ONTAKE SALITAはヒルクライム、言ってみれば山登り。なので上り坂に強いFR、クルマでいうと124スパイダーの方が、ウチのFFのアバルト プントよりも有利だよな、対抗するにはどうしたらいいかな、なんて思いながら走ったら、なんとウチの方がタイム良かった。

どしたの? って124乗りのAさんにあとで聞いたら、コースをほぼ3速で走った、と。
それに対してウチは2速中心。その方がパワーバンドに乗れて、加速もスピード調整もしやすかった。
ちなみに両車、エンジンもミッションもほぼ同じ。シャーシと駆動方法が違うだけ。そう思うと、3速はやっぱりエンジン回転落ちすぎなんじゃ?

3速の理由を聞いてないけど、僕が思うにAさん、低いギアで引っ張ってリアがブレイクするリスクを抑えたかったんじゃないか、と。確かにONTAKEのコースは荒れ荒れで、ヘタするとクルマ自体がはね飛ばされるような路面だったし。

ONTAKE SALITA本番のようす
こんな急坂を登るんだから、絶対FRが優位

FRの醍醐味って

僕は、FRは、アクセルでリアタイヤを使い倒して、曲げて、クルマの方向を変えて、加速して豪快に立ち上がるのがオモシロいんじゃん、って思ってたから、Aさんの今回の乗り方がちょっと意外だった。

ケツ(自分のお尻のことね)でタイヤが路面をつかんでる具合を感じ取って、右足(アクセル操作のことね)とハンドルでその感じを調整しながら、自由自在にリアを出し入れして曲げたり加速させたりするのがFRだよね、そうだよね。

で、ちょっと右足に力入れすぎて、その時々のコーナーの許容度というか限界をはみ出したらリアがブレイクしたり、最悪スピンしたりするけど、そうならないよう、ギリギリな一線を自分で探し当てながら走る。
あのときの、高い山の切り立った稜線を歩くような、刃物の上をはだしで歩くような、上手くできたらヒーロー、でも一歩間違えば奈落の底、みたいな、あのヒリヒリとした感じが、FRの醍醐味で一度やったらやめられない止まらない、だよね。

という、僕の勝手な思い込みがあったんですよ。
なので、ONTAKE SALITAの本番で、あそこを3速で走っちゃうなんて、なんとモッタイナイ、と思っちゃった。

しかし、Aさんはそうする方がベターと判断したんだろう。
確かに、安全に走ってイベントを楽しんで、無傷で家に帰るのが、僕らシロウトが第一に目指すところなので。

※↓このくらいリアを自由自在に出し入れできるようになるのが夢ってもんです

僕は昭和、FR育ち

僕がクルマを走らせ始めた昭和時代は、FRしかなかった。なので、ドラテク(まだこういう言い方するのかな?)もFRオンリー。峠を走るときはラインはこう取る、で、ブレーキはここで踏んで、アクセルはここから開け始めてここで全開! みたいな。

当時、もらいモノのダルマセリカに始まって、友だちが乗ってたKP61スターレット、バイト先の先輩のランタボ、ぜーんぶFRだったからね。で、小金井公園のロータリーとかでぐるぐる回りながらケツ流して遊んだりして遊んでた。スターレットなんてリジットアクスルで軽かったから、くいくいと流せて曲げることができて楽しかったー!
自分で買ったベレットやアルファロメオ1750も、もちろんFR。

なので、クルマはアクセル踏んで曲げてナンボ。踏んでも踏みすぎず、リアを流しても流しすぎず、それをどうコントロールするか、それがクルマの楽しみのすべてじゃん、と思い込んでました。

FFなんて最近だし(ジジイの「最近」はアテにならないw)、当時のFFときたら、スバル レオーネとか日産チェリーとかのマニアックなモデルしか日本にはなかったし。
なのでFFのドラテク(笑)なんて、あまり聞いたことなかった。

アルファロメオ1750とベレット
乗ってきたのはFRばかり

平成はFFと4WDの時代

しかし、昭和の後半から平成にかけて、FFが主流になった。
僕が就職したり、仕事忙しくなったり、結婚したり、子育てしてるうちに、時代はすっかりFFと4WDになって、FRなんて旧時代の遺物、絶滅危惧種になってた。

僕がアバルト プント買って走らせたとき、FRに比べて異次元だったのにビックリ!

フロントから曲がっていく(当たり前か?)!!
前ががっしりと押さえ込まれたような感じで、アクセル開けてもフロントタイヤしか感じられない(これも当たり前か)。リアタイヤはお留守、あまり存在感がない。でも大切なんだけどね。

ハンドル回しても、なかなか曲がらない(アンダー強い)し、
FRのように曲げようと思って、コーナー途中でアクセル開けると、ますますアンダー強くなるばかりで、クルマは思うように方向変えてくれないし。。。

コレ、どうやって曲げるの? かなーり戸惑いました。
プントに乗り換えて8年、9万キロ走って、やっとこさ慣れてきましたけどね。

リスクこそ、男のロマンじゃん(笑)

そんなこんなで思ったのが、冒頭のこと。

僕みたいな昭和育ちの世代は、FFよりFRの方が得意、FFの乗り方が分からなくて戸惑ってる人っているんじゃないか。
逆に僕らより下の平成育ちは、FFの方が得意だけど、乗ったことないFRはわからない、中には怖いって思っちゃう人がいるんじゃないか、と。

ちなみにAさんは僕より年下、平成育ちの世代。

そんなことをタイヤマンの店長さんと話していたら、こんなこと言ってた。
「僕もFFに慣れてるので、峠みたいなところ走るならFFを選びますねぇ」
ちなみに彼もAさんと同年代。そうなんだ、最近の人は。
FR乗ったことないから、それに対してFFの安全性を実感してるから、FRのスピンとかのリスクを警戒しちゃうのかな。

僕みたいにやっとこさFFの走らせ方が分かったくらいの分際が言うのもナンですが、
やっぱFRの方が面白いと思う。FFより。

向きを変える、加速する、が右足=アクセル操作ひとつでシームレスに流れるようにできる。やっぱりこれがFRの一番の強みだし、醍醐味だと思う。
これがFFだと、向きを変えることと加速することは、ある程度分けて考えないといけない。FR育ちの僕はそれがちょっとメンドウ、とさえ思ってる。

ただしFRはリスクが高い。向きを変えすぎたり加速させすぎると、スピンしてしまう。ONTAKEのようにコースが荒れていると、さらにリスクも高くなる。
FFは基本的にそこまでリスク高くない。タイヤマン店長さんが言うように、荒れたコースでもFRよりは安全マージンがある。その分、アクセルを開けやすい、とも言える。

でもさでもさ、そのリスクこそ、克服しがいがあるし、そこに男のロマン(笑)があるよ、絶対。
そこら辺が分かると、チャレンジしがいもあると思うんだけど。怖がってばかりいないで。
実際、そんなに難しくないと思うし、最近のは電制とかもあって、無茶しなければオオゴトにはならないだろうし。

こうしていろいろ考えてたら、もういちど戻りたくなってきたな、FR。2.4LになったBRZとか、面白そうだよね。
(なんて言ってるとウチのアバルト プントが拗ねて壊れたりしてw)

※とはいえ、FFも面白そうだなと、これ見て思った