ダブルクラッチは、ドライビングの“クリープ”なんだな。オサーンにとっては。
ダブルクラッチも、オサーンの運転には欠かせない。
そう、コーヒーにクリープが欠かせない、みたいに(笑)
昔々、ベレットに乗っていた頃からだったかな、ダブクラッチを使い始めたのは。
そうしないと、昔のクルマはシンクロが弱かったので、特に2速とかには入れにくくて。
ムリにでも入れようとしたら、「ウオーン」とミッションが唸って、いかにも「イヤだ!」って拒否られているように聞こえていた。
1速で走り出し、クラッチを切って、いったんニュートラル。
そのときにフォンフォンとアクセルを煽って回転を上げ、ミッションも回転を上げてあげる。
しかる後にクラッチを切り、ギアをていねいに2速へ。
その間にエンジンの回転が下がってしまうので、再びアクセルをフォンフォンとあおって回転を合わせて、クラッチをつなげ、そしてようやく加速。
という手順。
けっこう、まどろっこしいことしてるな、っていま書きながら思った(笑)
昔乗っていたベレットやアルファなどFRのクルマは、ミッションのギアをシフトレバーを通して触っているので、それこそ、ギアの歯車が噛み合う様子が手のひらに伝わってきた。
なので、シフト操作のタイミングが悪いとガリガリとした感触が手のひらに伝わってきて。アタマの中には歯車の山が互いに反発し合ってなかなか噛み合わないシーンが浮かんでいたりも。
街中をだらだら走っているときに、よくそんな体験をしたような記憶がありますね。
その代わり、スパッと決まるときは、よくある表現だけど、シフトレバーが吸い込まれる。ホントに吸い込まれるんだ。これは感激。
そういうシーンは、フル加速のときによく体験した、ような。。。
で、いいときはいいんだけど、ダメなときもそれなりにギアチェンジできるようにならないとな、そうしないとシンクロ痛めるし。ということで始めたのがダブルクラッチ、というワケ。
ウィーン、フォンフォン、ギア変えて、フォンフォンからの、再びウィーン。
実際に古いクルマは、ダブルクラッチを踏むと2速なんかスッと入ってくれて気持ち良くチェンジできた。
いまのクルマは新しいし、そんなの必要ない、というのが定説。
そもそも、空ぶかしをそんなに入れるなんて燃費に悪影響、という声もあるし。
それに、いま乗ってるアバルト・プントはFFでシフトはリンケージを介しているので、ギアがぐるぐる回ったり噛み合ったりしている様子もイマイチ分かりにくい。大衆車のせいか、リンケージの感触がけっこう大きめだったりするし。
ただ、それでも。
始動してまだ温まりきってないときは、やっぱりダブルクラッチ踏むとギアがスッと入ってくれる。特に2速。
温まったときでも、スッと気持ち良くはいってくれる瞬間も、ダブルクラッチの時の方が多い気がする。気がするだけ、かもしれないけど。
マニュアルギアシフトの良さは、そんなふうにクルマを走らせるときに、ドライバーの方からダイレクトに積極的に“触れ”ながら、その調子を感じられること。
ダブルクラッチは、それをさらに楽しむための、“クリープ”なんですよ、オサーンにとっては。
・・・
と書きながら最後に、これまでのことを全部ぶちこわすこと言っちゃうけど。
なんといっても気分! コレ大事!!
ダブルクラッチ踏んでギアチェンジすると、なんとなく自分が運転してる気分になれるし、カッコいいと思ってるし。
この気分、大事でしょ(笑)。
趣味なんだし。エコなんかあんまり関係ないんだし。
運転自分が気持ち良ければ、すべてよし。
あんまり役に立たないのは、それとなく気付いてるけど、
やっぱり自己満足のために、あって欲しいなぁ。けっきょく入れちゃうなぁ。
ほら、そう考えるとやっぱり、ダブルクラッチってドライビングの“クリープ”でしょ!
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