マルチエアエンジンのトラブル! やっぱりでた、油圧アクチュエーターに [ ウチのアバルト プント ]
納車から2年4か月、約3万キロ走行時、トラブル発生。
自宅車庫でエンジンをかけたら、バラバラと不整爆発。後から考えると、3気筒しか着火してなかった。そりゃ不機嫌な回り方になる。
アクセルをあおったりしても改善せず、すぐにエンジンを切ってディーラーに電話連絡。
電話を切って、再度エンジン始動、そうしたら状況は改善、普通に戻った。なので経過観察。
でもその2日後、再び同様の症状が発症。前回を思い出して少し間を開けて再始動したら改善したけれど、今度はディーラーへ直行。
sponsor link
ディーラーでエンジンを見たら、向かって一番右、バッテリー寄りのプラグ周辺が汚れている。
普段は「ABARTH」のロゴが入ったエンジンカバー(?)が取り付けられているので、認識してなかった。
ちなみに、このトラブル以降、目隠しエンジンカバーは外している。
「確認してみます」ということでクルマを預けたらその日のうちに連絡があり、
「吸気バルブの油圧アクチュエーターにエラーが出ている」とのこと。
診断結果は、
◎ヘッド回りの汚れは、ブローバイが原因。直上にブローバイのパイプがあるが、そのゴムのカプラーが不良でオイルが漏れやすいとのこと。対策品が出ているのでそれに交換。つまんないところでつまんないトラブル、いかにもイタ車っぽい(笑)。
◎エンジンの着火不良は、マルチエアエンジン独自の油圧による吸気バルブ駆動装置にトラブルが発生していた。
昔のクルマはメカがエンジンのヘッドをはぐって目視で確認していたけれど、いまはコンピューターに繋いでダイアノーシスをまわせばすぐに結果が出る。進化だねぇ、なんて感心してる場合じゃなく。
油圧アクチュエーターの方は、恐れていたトラブルですね。
吸気バルブの開閉コントロールに、マルチエアエンジンは一般的なカムシャフトのメカではなく、油圧アクチュエーターによる制御を行っている。なので、低回転でパクパクと2回給気したり、ヘンタイ的な動きができるんですけどね。詳しくはこちらに書いてます。
そういうマルチエアの油圧システムは目新しくて面白いけど、なんといってもイタリア発想のヨーロッパ製。イタリアで作ってるかも知れないけど、ボッシュとかの製造ならポーランドとかトルコとか?
新しいメカなのであんまり信用できないなぁ(笑)と思っていたら、案の定でてきたトラブルなわけです。
ただ、幸いにも新車保証期間中だったので、上記2点の故障は保証対象。フトコロは痛まず。
ディーラーの人は渋い顔してましたけどね。
というのも、油圧アクチュエーターは、4気筒分が1つのアセンブリになっているので、これを交換しないといけない。1気筒分ではなく4気筒分すべて。
なのでお金がかかる。聞いたら部品・工賃で10万円近い費用がかかるとのこと。
ブローバイのトラブルはゴムのカプラーを交換するだけなので、大したことはない。
その値段を聞いて、なんだかほっこり嬉しくなったりして。まさに現金なヤツ。
交換部品はストックがあり、3日程度で修理完了。
受け取ってすぐにサーキット走行会があったけれど、まったく問題なし。
それ以降、1万キロ以上走ってるけど、再発してないし。
そう考えると、新しいメカの割にトラブルは少ないかな。
かなり、ひいき目な見方ですけどね。惚れた弱み?(笑)
※こちらの新着記事「マルチエアエンジンを壊さず乗り続けるには?」もご参考に。
-
前の記事
ヤンエグ(死語)VS 没落貴族、どっちが好き? いや、アルファ ロメオのことなんですが。 2017.01.11
-
次の記事
自動運転、ITエンジニアはどんな開発をしようとしているんだろう? まさか!? 2017.01.13