走りの練習に良いタイヤかも[ ナンカン NS-2Rでちょっと山道を走ってみた記 ]


柔らかいタイヤだなぁ、というのが僕の第一印象。
ナンカン NS-2R+OZ ウルトラレッジェーラを装着して山道をちょっと走ってきた(往復150キロくらい)ときのタイヤの感想です。

以前付けていたブリジストン ポテンザ RE71Rと比べてのハナシ。
71Rはサイドウォールがガチッとしていて、プントが生み出したトラクションを路面に余さず伝えている感じ。
そして、喰いつきの良いトレッドのおかげでクルマと路面がガッチリ噛み合う感じが僕にも伝わってきて、それが運転していているときの自信というか信頼感につながっていたように思う。

それに対してナンカン NS-2R、
タイヤ全体が柔らかい。トレッドはもちろんサイドウォールも弾力がある。決してグニャグニャとしてるわけではなく、サイドウォールが路面からのショックやコーナリングフォースで“しなって”いる。

アンダーが強い?
グリップは71Rよりは出ていない(当たり前だ)。なので、きちんと前輪に荷重かけたあとにハンドル切らないと、フロントが入っていかない。
っていうか、いままで71Rのグリップにどんだけ頼って、ラクして走っていたか気づかされた。ちゃんと走ろうよ、クルマ操作しようよ、とタイヤ替えて思った。

そのせいか、発熱も早い。
街中をフツーに走ってるだけでも結構発熱してる。山まで30分くらい走ってトレッドを触ったらけっこう熱い。で、山道をそれなりに走ったらアチいな、ってなった。

なので、タレも早そう。
山道を10分ほど登って降りて、すぐにまた登り始めたらアンダーが増えてきた。これ以上ムリしたらちょっとヤバいかな、という手応えになってきたので休憩所でクールダウン。トレッドを触ったらアチチッ!
エアを計ったら2.7kPa(冷間2.2kPa)、サーキットでもないのに上がり過ぎかも? ちなみにこの日は梅雨の合間、アバルト プントの外気温表示は28度だった。

NS-2R走行後の画像
この日の走行でフロントのショルダーが少しささくれ立ってた

実は乗り心地は悪くない、と思う。
71Rも乗り心地では定評あるけど、こっちは硬質タッチ。NS-2Rはそれよりも柔らかくて、アンコがギュッと詰まった座布団に座っているような?

パターンノイズが出る。
リズミカルなノイズが聞こえてくる。条件によってはスバル水平対向EJ20エンジンのドゥルルルル、、、みたいに聞こえる時もあり、昔乗ってたフォレスターを思い出して懐かしかったり。
高速道路で70〜80km/hで走ってるときが一番うるさいかな。それ以上出してしまえばエグゾーストとか風切り音とか他のノイズと混ざり合って気にならなくなる。
ユーザーのコメントを見ると書かれていることが多いので気にしてたけど、この程度だったら僕は許せる。そういうことを気にするタイヤじゃないんだし。

けっこう走れるじゃん、というのが今のところの感想。
だって、ヘタすると(?)71Rの1/3くらいの値段ですよ。それでこれだけしっかり走れるんだからOKですよ。
タイヤ自体けっこう重くて、いつものタイヤ屋さんに言わせると「カーカスとかちゃんと入れて作ってるからこんだけ重くなる。他のアジアンタイヤで軽いヤツは、そこまで中身をしっかり作ってないものもある」だそう。品質もちゃんとしてそう。

なにより、↑にも書いたけど、高性能すぎるタイヤに「乗らされ」ないで、しっかり運転することに気づけた。コレって、僕みたいなヘタレにはけっこう大切。
きちんとブレーキ踏んで、しっかり曲がって、グワッと立ち上がる。そんな走りの基本を磨くのにいいタイヤなのかも。値段も安いので、サーキットで使い切っちゃっても後悔しないだろうし。
「練習用にイイよ、このタイヤ」って、知り合いのサーキット・ジャンキーが言ってたけど、そういうもろもろの意味を込めていってたのかも。とか穿ったりして(笑)。

1本8,000円台で送料無料、もうビックリですわ