つまり、詰まらせない。マルチエアエンジンに選ぶオイル [ 僕の意見だから信用しないでw ]
イタ車の御大が教えるマルチエア・エンジンに適したオイル [ 3つの条件 ]のつづき
マルチエアエンジンには、100%化学合成オイル(しかもエステルベース)が、なぜいいのか?
これに関して、御大に聞きそびれちゃったので自分で調べてみた。
ちなみにこのページがすごく参考になるので、まずはこっちを読んでみたほうがいいかも。
エンジンオイルの基礎知識
※90年代、ニフティサーブ時代の“ホムペ”みたいなページだけど、ちゃんと更新している様子。凄い。
※「オートプロジェクト京都」という自動車&オイル関連の会社のホムペです(笑)。トップページはこちら
※このサイトの「総目次」から辿っていくと、オイルや添加剤に関して大量の情報とコラムがあり、かなり読み応えあり。面白いし読みやすいのでオススメです。
結論から言うと、スラッジかな、と思うんですが。
マルチエアエンジンは、スラッジに注意したい。
このエンジン、ヘッドにバルブ制御用の油圧ユニットを持っていて、その駆動にエンジンオイルを使ってる。なので、スラッジが出て、そのままバルブの油圧ユニットに上がってしまうと詰まる=油圧ユニットが不動になる。
そうならないよう、実は、マルチエアエンジンにはヘッドの油圧ユニットに上がっていくパイプラインの基部にオイルフィルターが仕込まれてる。と、前のページで登場した御大が教えてくれた。
けど、それはエンジンをばらさないと出てこない場所にある=通常は交換や掃除できないし、「しかも、こんな小せぇんだよ」って、アレのサイズをいうときみたい(笑)に、小指を立ててフィルターの小ささを説明してくれた。
クランクケースにあるオイルフィルターに加えて、その小指サイズのフィルターが、油圧ユニットにとって第2のセーフティネットになってるわけだけど、小さい=ゴミがたまったら詰まりやすいくせに、日常的に点検・交換できない。
で、ここがオイルのスラッジとかで詰まっちゃったら、最悪、オイルがヘッドの油圧ユニットに届かなくなる → バルブが駆動できなくなる → エンジンが止まる! そうなることを防ぐには、、、
つまり、詰まらせない。
それが、マルチエアエンジン、メンテナンスのキモのひとつかと。
ちなみに、バルブ制御用のユニット単体はトラブルがでたら、僕も経験したように4気筒分のユニットをまるっと交換するしかない。
で、そのユニットを取り寄せると確か20万円近く( ・_・;)したと思う、ディーラー経由で。eBayとかだったらもう少し安く手に入るけど。
詰まらせないことが、おサイフ的にもどんだけ大事か!
エンジンオイルに話が戻るけど、上で紹介した「エンジンオイルの基礎知識」に次のようなテキストがあった。
なお、スラッジの出来方は一般的なオイルでは鉱物油・VHVIはヘドロ状になりやすく
PAO系はカーボン皮膜のようにどちらかというと粘土的、
エステル系は少し薄い膜状で剥がれにくいタイプとなるようですが、
他の添加剤成分との関連で違って出来てくる事もあるようです。
他のウェブページでも同様な記述を見たので、その認識でいいんじゃないかと思う。
というわけで、マルチエアエンジンのオイルを選ぶなら、
エステル系の100%化学合成
がベターなんじゃないか、と思うわけであります(かなり単純な集約だけど)。
で、先ほどから参考にしてるこのホムペをウロウロしてたら、御大も使ってるモチュールのページがあったので見てみたところ、
もちろん、ベースオイルはPAO+エステルベースです。
あれ!?ッと思ってメーカーのページを見てみたら、こんな感じで書いてある。
ESTER Core®(エステル・コア) テクノロジーとは、エステルを核(コア)とした”高性能化学合成ベースオイルの配合の最適化”であり、
エステルだけとは書いてない。PAOとか他のベースオイルが混ざっていても不思議ではない書き方。
300Vではない=エステル・コア・テクノロジーを使ってないオイルで「Sport 5W50」があり、そのテクニカルデータシートには、「100% Synthetic – Ester」つまり「100%化学合成・エステルベース」という表示がある。
うーん、、、なんか良く分かんなくなってきたので、仕事することにします(笑)
やっぱり、エンジンオイルの世界はドロドロだぁ
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