やっぱそうでしたか! [ ウェットコンディション、交差点左折、パーキングのしやすさ、新年ドヤ顔3連発(笑) ]
- 2022.01.05
- アバルト プント アルファロメオ 気持ちよく走る 趣味グルマ選び
- イグニッションコイル, エンジンマウント, クランクプーリー, スロットルスペーサー, ハイスパーク, 低回転構造改革, 強化エンジンマウント, 軽量フライホイール
去年末からあちこちの記事だのコラムだのを読んでいて、やっぱそうでしたか!?と、先輩の方々の意見と一致したことがあって、今回はそれについて。
別名、ドヤ顔のひけらかし、とも言う(笑)
ドヤ顔そのイチ:雨は、良い運転実験の場になる
ひとつめはあの偉大なF1レーサーでチーム監督、中嶋悟さんの、このお言葉。
僕は若い頃から雪道を走るのが好きだと書いた。自分のアクセルの開閉によって車の駆動輪がどう動くかなどを低速で試せるからだ。その雪道と雨のF1で起きることは原理的には似たようなもの。つるつる滑って車がプアになるのは危険だが、そこをうまくコントロールできたらドライバーに力はかからず、思うところを100%車に与えられ、与えた後に起こることも予想の範囲内に収められた。
出典:日本経済新聞「私の履歴書」(16)豪GP 「雨のナカジマ」本領発揮 悪路苦にせず最速ラップ記録
雨や雪が降ると、限界が低くなる。タイヤのスリップなどがドライの時より低いスピードで起きるけど、それを逆手にとれば、ドライの時にできないような運転操作が試せるようになる。
広場トレーニングで水撒いてタイヤのグリップを削いで、カウンターステアとかブレーキターンとかの練習をするのと同じ理屈ですよね。いきなりドライじゃ厳しいので。
もし失敗しても破綻するスピードが低いから、運がよければリカバリーできて、良い経験になるし。もしぶつかってもドライの時よりはダメージが小さい(はず)。
だから僕もサーキット走行などで雨はイヤだけど、逆にいろいろ試せるな、と思っていて。で、そのことがこのエントリに書かれてる。
雨のナリモで「タックイン」を見つけた[ シウマイCUP 2021最終戦 ]
ホラホラ、中嶋さんがおっしゃってるのと一緒でしょ。
ただ、これもクローズドコースのナリタモーターランドだからできたこと。公道でこんなコトしてたら単なるおバカさんでしかない。
ドヤ顔その2:交差点左折
直進時の修正舵の精度とか、交差点での速度で曲がろうとするときに横方向加速度の変化を連続した美麗なカーブで描けることが重要だ。それは運転の日常領域でいかに気持ちよく操作できるかということであり、あらゆる面でピークの絶対値よりも、リニアリティを大事にする考え方だ。
出典:日経ビジネス 池田直渡のファクト・シンク・ホープ 2022.1.1「コインパーキングでも分かる「いいクルマか否か」」
もうひとつはこれ。ネコパブでも活躍してた自動車経済評論家(日経ビジネスの肩書き)、池田直渡さんのコラム。
ここで池田さんが好みとするクルマの傾向を書いているんだけど、その一節が上の引用。
左折も楽しかった、Alfa Romeo
「交差点で曲がるとき」に関しては、僕もまったく同じことを考えていて。昔々乗ってたAlfa Romeo 1750 Berlinaが、そうだったんですよ。
特に左に曲がるとき、歩行者がいなくてクリアな状態で曲がれるとき、こんな操作をするでしょ。
1.街中を走る普通のスピード(ちょっと速めのときもw)で交差点に進入
2.狙った(=曲がれる)スピードまでブレーキで調節
3.転舵してノーズを左に向ける
4.クルマが狙う方向に向くのが分かった時点でアクセルを開け始めて加速開始
5.ほぼ向きを変え終わったと認識できたら、アクセルを許される範囲でもっと開けて加速
これをやろうと思ったら、
ブレーキは、踏んだときの制動力の加減がドライバーに分かりやすくないと、
ハンドルは、回し始めからのコーナリングフォースの加減がステアリングを通して分ってこないと、
シャーシ(サスペンション)が、その変化にしっかり反応して向きを変える調整がしやすくないと、
アクセル(エンジン)は、確かなピックアップでコーナリング半径の調整がしやすくないと、
このすべてが整ってないと上手く曲がれない、気持ちよく曲がれない。
しかも街中だから、サーキットとかに比べたらスピード=負荷はかかってない中途半端な領域で。
そのことを池田さんは「卵かけごはんにしょう油をちょっと垂らすときも上手にできる、しょう油差し」と例えてたけど、さすがプロは上手いこというなぁ。
この一連の運転操作が、Alfa Romeoだとメチャクチャ上手く気持ちよくできたんですよ。しかも楽しい。意味なく交差点を曲がりたくなるくらい。実際に曲がっちゃって遠回りをよくしてたし(笑)。
エヴァとシンクロしたシンジくん、みたいな感触?
「楽しい」ってひとことで言っちゃうと雑だからていねいに説明すると、レスポンスが軽快(決して速いわけではない)で、僕の感性とシンクロしやすい=思い通りに運転操作しているという自己満足が得やすい、という状況をAlfa Romeoが作ってくれてたんだと思う。エヴァとのシンクロ率が高まったシンジくん、みたいな?
この状況をひとことで言うと「スポーティ」とも言えると思うんです。
ソレを求めてスロットルスペーサー装着し、、、
で、いま乗ってるうちのアバルト プント、
過給エンジンなので、アクセルのレスポンスが良くなかった。特に交差点を曲がるような低速で。
このことは以前にも書いていて、
交差点を曲がるだけでも“スポーツ”だった、NAアルファロメオ「ずーっと思っていた不満・・・ウチのアバルト プント、低回転域のレスポンス」
で、「低回転構造改革」と銘打って
クランクケース減圧バルブ、はどうよ?
など、いろいろ考えたあげく、これにたどり着くわけですけどね。
というわけでスロットルスペーサー装着、よくなった![ エンジン低回転構造改革、決着 ]
しかし、それだけでは終わらず、、、
人気のイグニッションコイル、ついにウチのMultiAirエンジンにも付いた! [ ほんとイイから、コレ ]
軽量フライホイールとハイパフォーマンス・クランクプーリーを装着した
クルマが軽くなった、感じ [ 強化エンジンマウント装着 ]
と、どんどん泥沼にハマっていくわけですね。
やっぱりAlfa Romeoの影が(笑)
で、なんのために?って振り返ると、やっぱり向こうの方にAlfa Romeoがいるわけ。
ますます肉食エンジンになった[ 軽量フライホイール装着後の感想とかアルファロメオへの思いとか ]
ラスボスはエンジンマウント[ やっぱクルマは“ツキ”だと思うのよ、ツキに尽きるw ]
自分の理想にクルマを創り上げていくヨロコビ [ ヤバいッす、ウチのアバルト プント ]
こんなふうに整理してみると、うちのアバルト プントをAlfa Romeoに近づけたかったんだ、って改めて思った。
僕が乗ってたのはもう30年以上も前。今だにこれだけ影響力がある(=カネを使わせるw)なんて、あのときのAlfa Romeoはまさに僕にとって神、Godだったんだって思うよ。スゴい。
ドヤ顔その3:駐車しやすい
で、話を池田さんのコラムに戻すと、引用テキストにあるように「リニアリティ」があるクルマは、コインパーキングで駐車しやすいんだそうです。フラップの段差を越えたりなど、微妙な運転操作が必要になるから。
で、ここでもドヤ顔しちゃうんだけど、ウチのアバルト プント、前述のように手を加えたら、めっちゃ駐車しやすくなってるの。
うちの駐車スペース、入る直前に3センチくらいの小さな段差があって、わずかに後ろ方向に上がる傾斜が付けられているんだけど、
まずそのスペースに入るときに段差でつっかかり、わずかな傾斜をバックしながら登るのにクラッチに超微妙(紙一枚くらいの?)な加減が必要だった。
うちの駐車場、ご多分に漏れず狭いから2〜3センチくらいの微妙な寄せが必要になるので、そっとそおっ〜と、でも段差や傾斜もあってプントを思い通りに動かせないので、以前は微妙に移動させるのに苦労してた。
でもいまは、そんな苦労はどこへやら。アクセル一定(場合によっては踏んでなくても)、クラッチ一定でも(うちのはマニュアルだよ、念のため)、思い通りに、2〜3センチの微妙な移動もできる。
これって、いろいろいじってきて、極低速からのトルクが上がり、結果的に操作性が向上したからなんだ、と池田さんのコラムを読んで気づいたわけ。
ドヤ顔、していいでしょ(笑)?
※今年注目、早くでないかな。ヨコハマニュー・ネオバ(画像は現行モデル、おニューの09は今年2月以降の発売だそうです)
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