配線って溶けるのか!? 本庄でエンジンストップした理由が分かった [ 軽症でよかった ]

配線って溶けるのか!? 本庄でエンジンストップした理由が分かった [ 軽症でよかった ]
溶けたエンジン内の配線
Before:配線のカバーが割れ、中がむき出しになってる
修理後
After:カプラーから配線を作り直し、さらに耐熱テープで巻いた

配線の外皮が溶けてる!

画像の場所は、純正レデューサー脇の隙間からエンジンの奥をのぞき込んだところ。

先日の本庄S耐で止まってしまったウチのアバルト プント、工場で原因を調べたらなんと!配線の外皮が溶けたことによる、センサデーターのエラーだった。

工場のチェッカーで詳しくみたところ、どうも、排気用カムのポジションセンサーから信号がきてない。信号がきてなかったらエンジンは動かない。
で、当該の配線を見たところ、外皮が溶けて中のニクロム線がむき出しになってる!

メカのフージーに、新たに配線を引き直してさらに耐熱テープで巻いてもらって修理完了。何事もなかったかのようにエンジンは一発始動。メデタシメデタシ!
もしかしたらヘッドの油圧ユニット交換=パーツ代だけで10万円!コースか?とビビっていたけど、思ったより軽症で済んで、これもメデタシメデタシ!!

カプラーと配線
摘出されたカプラーと配線

ガクンガクン!!という症状

S耐でエンジンが止まったとき、一気にガクンとエンジンが止まった。なので最初は電制の何かが発動したのか、と思った。
ガクンと止まる→すぐに少し吹ける→また止まる、という状況で、1気筒死んだときのようなバラバラ、という感じではなかった。
それを2ラップくらい繰り返していたら、完全に動かなくなった。

その状況を考えるに次のような感じだったのでは、と。

 複数の配線の外皮が熱で溶ける
  ↓
 複数のニクロム線がむき出しになる
  ↓
 ニクロム線がくっついて電気信号が混線する
  ↓
 最初は瞬間的な接触だった
  ↓
 なので断続的にエンジンが動かなくなる
  ↓
 やがてエンジンの振動等で完全に接触=ずっと混線
  ↓
 まったく動かなくなる

触媒の熱のしわざ?

問題の配線が通っていた場所は、触媒の直上。
スポーツ走行の連続で加熱した触媒からの熱で、配線の外皮ガ徐々に溶けていったのでは、と御大は推測してます。

当日、15分間の練習走行では何ともなく、本番の連続走行が始まって20分過ぎのことだったので、そうなのかな、と。
そもそも、その前からフジの耐久に出たり走行会にも参加したりして、こき使ってたから、その“勤続疲労”もあったかも。

それにしてもさ、こんな熱いところに通ってる配線だから、耐熱用を使ってるはずなんだけど、それでも溶けちゃったっていうのは、どういうコト? 昔のイタ車じゃないんだからw

また、触媒もかなり劣化して、「ヒーヒー言ってる」(御大)かもしれないので、この際だから交換した方がいいかもしれない。

というわけで、富士スピードウェイで行われたスリーハンドレッド・ミーティングにも間に合いました