アバルトみたいな「セカンドブランド」が、これからちょっと注目、なんじゃないかと。
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NOTE NISMOじゃないですか!
たまたま通りかかった中古車センターの展示。別にポールにぶつかってスタックしてるわけじゃないです。
SFチック(イマ風といえばそうかな?)なフロントの造形がちょっとアレなんだけど、フォルムはイイ感じ。キライじゃないです。
多分、専用チューンの「S」なので、1.6リッター/マニュアル5速、足回りはニスモチューン。ちょっと乗ってみたいですね。
しかし、サイドミラーを赤く塗るのは、こういうクルマのデフォになったんですかね?
同じようなモデルは、トヨタからも。
Vitz GRMN Turbo。だけど、限定200台発売で、すでに売切れ!
ちなみにGRMNは、「GAZOO Racing tuned by MN」、MNは「Mein Stern of Nürburgring」と、何とも凝ったシリーズ・ネーミングだこと。
ヨーロッパ用の2ドアボディをベースにしたのは、うちのアバルト プントの“リスペクト”でしょうか(笑)。そのおかげで、4ドアの生活感がなくなって、スポーティ感、増し増し。
このモデル、実際に確か鈴鹿サーキットで展示されているのをスーパーGT観戦のときに見ていたり、あと路上ですれ違って、お互いに「ガン見」しあったことも。ちょっと縁があるようです。
その他にも、スバルSTIがBRZやWRXをチューンした限定モデルを出していたり、マツダからも「MAZDASPEED」モデルをアテンザで復活されるという噂も出ていたり。
ヨーロッパには、ウチのアバルトをはじめ、ルノーは「Renault Sport(ルノー・スポールと発音するところがカッコイイ!)」、さらにルノーは、コスメティーク・チューンの「Gordini」も復活させている。トゥインゴやルーテシアなどで「Renault Sport Gordini」という、“スパゲティ・ハンバーグのせ”みたいなモデルもカタログにラインアップさせていた。
実際、僕もトゥインゴのルノースポール・ゴルディーニに試乗したことある。あのモデルはイメージカラーのブルーよりも、ホワイトの方が実は派手でカッコいい。
このほか、アルファは往年の四つ葉マーク「Quadrifoglio Verde」、略称QVを最強モデルとしてラインアップするのが最近の“流儀”だし、その他にもジュリア・ベルリーナの名跡「TI:Turismo Internazionale」を特別仕様車に使うときもあるけど、これまで説明してきた前のメーカーとはちょっと違うかな。
何がいいたいかというと、「セカンドブランド」。
フィアットなら「アバルト」だし、ニッサンは「ニスモ」、ルノーなら「ルノー・スポール」などなど。
アバルトのように由緒正しいチューナーのブランドを継承したり、ニスモやルノー・スポールのように自社のレース部門のブランドを活用したり。トヨタは「トムス」があるけど、わざわざ自社で作った「Gazoo(ガズー)」というブランドを展開している。
メーカーにとっては、通常のラインアップに、さらに尖った(=通好み?)のモデルを用意できる。
僕らユーザーにとっては、その尖った性能や機能が、買う理由につながる。
ヨーロッパ・カーオブザイヤーのプントに、“あの”アバルトがチューンしました。なんてモデル、好き者が聞いたらそれだけで興味を持つわけですよ。
特にアバルトの場合、「フィアットの大衆車をチューンアップして、とにかく速くする」というのが伝統の法則。それに則って開発されているわけです。しかも、手を入れたのが、前のエントリでも書いたように数々の栄光と実績を持つアバルトのエンジニア、なんてセールストークを聞かされたら、そりゃフラフラと契約書にハンコ押しちゃいますよ(それが僕なんですが(笑))。
同じように、「ニスモ」にぐらぐらっときちゃう人がいるだろうし、「ルノースポール」と聞いただけで、、、という人も一定数いるはず(僕もちょっと危ない)。
メーカーにとっても、自社ブランドではできないような“はっちゃけた”モデルのリリースも、セカンドブランドを使えば比較的柔軟にできる。時代に逆行するような高出力ターボエンジン、マニュアルトランスミッションといった仕様も、「セカンドブランドだから」「限定ユーザーのための特別仕様だから」と言い訳しつつリリースできる。
この「セカンドブランド」のモデル、もっと出てくると思うし、ユーザーからも注目されるようになると思うんだけど。
アバルトを買った僕がいうんだから、間違いない(と思う)。
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