アバルト プント 2013年に乗っています。エンジンが最高!
僕が乗っているのは、アバルト プント。イタリア製で、2013年モデル。
ちなみに、アバルトで「プント」を名乗るクルマには3つあって、
初代の「アバルト・グランデプント」
次の、「アバルト・プント・エヴォ」
日本では最終モデルとなった「アバルト・プント」←僕のはこれ
この微妙な違いは、ホントに重箱のスミの、そのまたスミを顕微鏡で覗くような世界。
サーキット走行会に出たとき「アバルト・グランデプント・エヴォ」なんて、めちゃくちゃなエントリーにされたりしてたし。クルマ好きが集まる走行会でもその程度の認識なので、広い世の中にとってはそこら辺の石ころと同じようなもの。
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アバルト・プントのエンジンは、1.4リッター“マルチエア”エンジン。「グランデ」が取れて、「エヴォ」が付いたときからこのエンジン。吸気側のバルブを油圧コントロールにして、カムみたいな機械式にできない柔軟な可変コントロールを実現している。
機械式の場合、開閉タイミングを変えるぐらいしかできないけど、何とこのマルチエア、1回の吸気に2回バルブを開閉したりと奇妙な動きをする。
その様子がこのWebページで見られるけど、初めてみたときはショックだった。
これまでの知識から、バルブの開閉は1回だと思っていたから。
それだけでなく、バルブの動きがふつうじゃない。
なんだか新しい生命体というか、昆虫植物の捕食というか。そのパクパクしてる様子がとってもヘンタイ。
ひと目見て、好きになっってしまった!!
で、乗りに行ってみた。都内でも数少ないディーラーに(2015年のいまでも、都内では3か所)。
それにしても、このディーラーも普通じゃない。コトバを替えると、お客様第一、ユーザー思い。
だって、「どんどん踏んじゃってください」って言うんだ。添乗のセールスが。
そのために試乗コースも、広くて交通量の少ない道を指示してくれたり。
で、お言葉に甘えて、踏ませていただきました。
最初、乗り始めのときは、例の“パクパク”がアタマの中でフラッシュバックしていたけれど、前が空いた道で何気に踏んだら、びっくり!!
飼い主が投げたボールを嬉しそうに追いかけていく柴犬のようなダッシュ! まさに、喜々とした加速感。
でかいトルクで有無を言わさずスピードを積み重ねていくような暴力的な加速ではなく、
昔乗っていたRZ-250のような、キレすぎて怖いような回転型でもなく。
これはどこかで体験したことのある楽しい加速感だ、と思ったら、
アルファ 1750ベルリーナだった。
きちんと発生している厚いトルク(分厚くはない、ターボ付きとはいえ1.4リッターだし)、
中速域で軽やかに回るエンジン(でも高回転の伸びがイマイチな印象はアバルトもアルファも同じ)、
回転の上がりとともに気持ちをアゲてくれるエグゾースト(アルファは「カ行」、プントは「バ行」のサウンド)
この3つがひとつになってまさに「喜々とした」加速の雰囲気を作ってる。
それは、古いアルファも試乗したマルチエアも、同じような印象。やっぱり、イタリアの“血筋”なのだろうか。
マルチエアの方が新しいし、ターボのドーパミンが効いてるので、キャラがより際立ってる感じ。
雑誌でよく「もっと回せ!と主張しているようなエンジン」ってか書かれたりしてるけど、まさにそんな感じ。
おんなじフレーズを車内で同乗の奥さんとセールスとで交わしていた。
いつもアクセル踏んでもらのを待っていて、で、実際にちょっとでもアクセルに指令が入ったら、すっ飛ぶように回ってくれる。
いつも回りたがってる、いつも走りたがってる。
乗るなら、操るなら、やっぱり、こんなエンジンが最高!
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