シートを替えて、良くなったのはポジションだけじゃないわけで。
シートを替えたので、その効果を書いておこうと思います。
まず、ノーマルのシートの良いところ、気に入らないところについて。
- しっかり目のアンコがたっぷり入っていて座り心地がいい。
- ただ、僕の身体にはちょっと大きいかな。座面の前後長はまずまずなんだけど、尻や、脇腹の左右が微妙に余っている。このスキマのせいで、本格的なサーキットランで身体がぶれる。ふだん走っている分には気にならないんだけど。
- それに何より、4点ハーネスが付けられない。ハイバックのヘッドレスト一体式のデザインのため。カッコはいいんだけど。
- あと、小さなことなんだけど、座面のいちばん奥がちょっと盛り上がっていて、尻をピタッと奥まで位置決めしたとき、妙に触って気になる。
- シートハイトの調整ができたりしていいんだけど、一番下げて使うので、あまり意味がない。。。
- イエローとレッドのステッチとか、ヘッドレスト下のサソリマークとか、カッコイイ!
で、今回付けたレカロは、
- 尻のところの作りが超タイト。座る、というより尻を「はめる」という感じ。きつすぎて、腰骨の両サイドがちょっと痛いようなときもある(飲み過ぎでむくんだとき?)。僕が買ったSR4は、日本人向けに小さめにデザインされていると聞いたけど、そのせいなのかな。知り合いのSR-8は、ここまできつくなかった。
- ただ、そのタイトなフィットのおかげで身体が決まる。大きな横Gがかかっても、ノーマルの時のように身体が放り出されるような恐怖感はない。サーキットではこのくらいきつい方がいい、と思った。
- サイドサポートもひかえめだけど、効果的。割としっかり状態をホールドしてくれる。
- きついし、それにクッションがほとんどないので長距離はどうかなと思ったけれど、これがなかなか快適。身体が固定されて、ブラブラ動いたりしないので、余計な負荷があまりかからないのかな、とも思ったり。
- 4点ハーネスが付けられるようになった。ただ、ベルト用のホールが小さいので、セットするときにちょっと苦労するけど。
- 座面のサイドサポートがけっこう凸状になっていて、乗り降りの際にちょっと気を使う。
- イエローの張り地が僕の好み! インテリアにも合うし。
「効果」といっても、よく考えればタイムが何秒縮まりましたとか、そういう数値的な効果はないわけで。
強いて書けば、運転に集中できるようになった、と。それも、わりと大きめのサーキットの、大きなコーナーでの話。
一般道、よく走る郊外の峠道は、コーナーの曲率がきつい。細かいコーナーが左右に続く道が多いわけで、身体がぶれるような強い横Gをくらうような大きなコーナーは、はっきり言ってない。
箱根ターンパイクくらいになるとあるけれど、僕ぐらいのウデではあんな大きなコーナーをフルスロットルで走れる瞬間なんてないわけで。
そうなると、標準のシートでも充分なホールドがあるわけですよ。そんなに困らない。
これは、東京近郊だと茂原サーキットとか、本庄サーキットとか、そのあたりのミニサーキットも同じような状況だった。
ただ、筑波サーキットとか袖ケ浦フォレストレースウェイ(袖森)くらいの、ちょっと本格的なサーキットになると、もうダメ。
筑波(TC2000)の最終コーナーとか、袖森だと、スプーン状に曲がる5、6、7コーナーのように、ちょっと大きく回り込むコーナーになると、ノーマルのシートでは身体が放り出されるような感じ。当然、怖いし、ハンドルにしがみつくような感じにもなって余計なチカラがかかるし、左足で踏ん張ってないといけないし、そうなるとクラッチ操作なんかにも影響が出るし、、、
それが、レカロ装着後は身体がGに持って行かれるようなことはなくなった。だから、ハンドルとか左足にかかっていた余計なチカラが抜けるようになって、ラインとかクリップとかを冷静に見られるようになった。
何より怖くなくなったので、もっと積極的にアクセルを踏めるようになった。
だから、サーキット走行が楽しくなったわけですよ。
ひとことで言うと、「攻められる」ようになった、というわけ。
これは、ステアリングを替えたことも関係していると思う。
野球とか剣道とかで、構えやポジションは大事ってよくいわれるけど、クルマもそうなんだなぁ。
何より、ポジションを整えると、こんなにも気持ちが違ってくるものかと、これは発見だった。替えて良かった!
この価値、まさに、プライスレス?
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