涙のレポート@ニュルブルクリンク24h 中継
レースでは、多くの人の想いが走っている。
クルマをより速く走らせたい、ピットまでノートラブルで帰ってきてほしい、アクシデントに巻き込まれないように、、、エンジニア、メカ、サポートスタッフ、その他多くの人の情熱や願いをガソリンと共にマシンにぶち込み、走る。
それが耐久レースともなると、スタッフも増え、共に戦う時間も増える。24時間レースだからといって1日でケリが付くわけではなく、その何ヶ月も前から準備をして本番を迎える。
あらゆるシーンにスタッフたちの情熱がにじみ出て、それが絶えることなく続く。マシン整備のシーンから、スタート後のタイムチェック、帰ってきたドライバーをヘルプする時間まで、あらゆるシーンがひとりひとりにとってのクライマックスの連続になる。
そんなシーンをつぶさに、しかも24時間ぶっ続けで見ていたら、感極まってしまうんだろうな。と思った。
ニュルブルクリンク24時間耐久レースの、ラストシーン。女性レポーターがインタビューしながら泣いてしまうことがよくある。
特に今年は、マシンにトラブルが出ていたトヨタRCがレース終了10分前にリタイアを決断。それを伝える女性レポーターの緊急レポートのとき、声が明らかに震えていた。
また、レース後のドライバーのインタビューでも、フィニッシュを喜びレポーターが泣いてしまう。それを見たドライバーも、もらい泣きしてしまう。
リタイアで涙、フィニッシュで涙。
実は、去年もこのレースを中継で見ていて、ぽろぽろ泣きながらインタビューする助成レポーターを見ながら、ちょっとひいてしまった自分がいた。「おいおい、仕事なんだから泣いちゃダメだろう」と。
でも、今年は気持ちがまったく違った。
この3月、アマチュアの草レースで耐久レースを経験したからだ。もちろん、ニュルなどとは天と地、次元が違いすぎるレースだけれど、同じ耐久レースだ。チームのみんなで助け合い、自分の責任をしっかり果たすというところは、同じだ。
自分はしっかり走る。みんなもしっかり走れるようにサポートする。みんなのためにクルマを走らせる、みんながより速く安全に走れる用に知恵を出す、力を貸す。そんな経験がとても面白かった。僕にとっては、一瞬一瞬がクライマックスだった。
ニュルには、その何百倍、何千倍もの瞬間が散りばめられていたはずだ。感動しないわけがない。涙が出ないわけがない。
そう思ったら、今年は涙するレポーターが自然に感じられるようになっていた。
RCのリタイヤ決断を伝える緊急レポート、あのレポーターの涙は単なる悔し涙ではなく、このレースにかけてきたスタッフの熱意や思いを知っているからこその涙だと思った。スタッフの情熱が流させている涙だ。
ご視聴頂きました皆様、ありがとうございました。 感謝です。ゴール後の…美人の涙😱総合優勝は劇的な幕切れで#4が奪っていきました。Juichi WAKISAK…
情報源(画像も): ニュルブルクリンク24h 中継番組終了
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