バッテリー、ここに死す。初秋の寒い雨の日のこと。アバルト プント
バッテリーがきちゃいました。突然死です。
買い物に出て、さあ帰ろうとキーをひねったら、メーターの針がピクンとするだけでまったく反応なし。
メーターパネルには電気は灯るものの、セルモーターが動かない。ギアが噛む音さえ聞こえない。
そのうちに、アラートが出てきた。ヒルホールドが使えない、ESCがダメ、エアバッグもNG、と次々にコーションが出てくる。
念のため、ディーラーに電話して聞いてみると、やはりバッテリーの寿命ではないか、と。
アラートがつぎつぎ出てくるのは、始動時に機能チェックする際、バッテリーの電圧が下がるとエラーが出やすくなるが、そのせいではないかとのことだった。
ついに来ちゃいましたか、という感じ。
アバルト仲間でも、バッテリーの突然死はよく聞く話。早い人は2年くらいで逝ってしまったという例もある。ウチのは3年ちょっとだから、もった方かもしれない。
実は車検のとき、つまり3年めを迎えるときにバッテリーの交換をディーラーからいわれていた。でも純正バッテリーは3万円以上。スタート&ストップシステム用のバッテリーは中身が違い、通常よりは高くなるとのこと。昔々、バイクのバッテリーが3〜4千円だった時代の感覚からすると抵抗があり、そのままにしておいた。
夏前に替えようと思っていたが、忙しさにかまけてそのまま。そして今日、いつもより寒く、また雨でワイパーを使ったり、さらに家の用事が重なりチョイ乗りが多かったせいか、バッテリーが耐えきれなくなったようだ。
任意自動車保険のサービスに連絡したら、レスキューがすぐに来た。バッテリーのトラブルではないか、と話したらレッカーサービスではなく、とりあえずメカが軽自動車でやってきてジャンプアップしてくれた。雨が降っていたのに、ご苦労様です。
そして簡単に診断してくれたが、やはりバッテリーが逝ってる、とのこと。
計ってみると、無負荷で12V出ているが、セルを回すと7Vくらいしかなくなってしまう。通常は10V程度。そのため、メーターパネルは点灯するが、セルは回らなくなってしまっている。また、端子に粉が吹いており寿命のサインですよ、といわれた。
ちなみにオルタネーターの発電量は問題なし。
ともあれ、エンジンは何とか復活。家が近いこともありそのまま帰ることに。ただし夜、しかも雨で、死にかけのバッテリーには負担が大きい。そんな条件で大通りを通るのはエンストでもしたとき通行の邪魔になる可能性もあり、ヤバいだろうということで信号の少ない裏道をソロソロと進む。
バッテリーが弱くなると、とたんに走りにくくなった。
ステアリングが電動なので、ストールしかかるとぐっとハンドルが重くなる。プラグの火も不安定になっているようで、少し回しただけでもミスファイアする。
出かけるときのクルマの状況とはガラッと変わって、明らかに調子が悪い。
ブレーキを踏むと、ブレーキランプの点灯で電気を喰うせいかとたんにエンジンの脈動がか細くなる。交差点ではブレーキペダルとアクセルを一緒に踏みながら、なるべくエンジン回転を落とさないようにして回る。ヒール・アンド・トゥというより、ヒール・ウィズ・トゥだ。
そんな感じでようやく家に辿り着き、エンジンを止めたら、それっきり動かなくなった。
これで本当の、一巻の終わり。
バッテリー交換でも、ちょっとひと悶着あるのがイタ車。それに関してはこちら。
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