キーワードは「初めてなんです!」 ユーザー車検やってみた記、うちのアバルト プント
12検の後、車検を通した。今回はいわゆるユーザー車検。
いちどやってみたかった、というのは表向きの理由で、ホントは費用の節約。ディーラーや代行屋さんに頼むなら、その分、使いたい予算があったのでだったら自分でやろう、と。
ユーザー車検の手順リマインド
1.ネットで予約
国土交通省、自動車技術総合機構の「自動車検査インターネット予約システム」でユーザー登録をして、検査日を予約。
2.検査当日、税金や自賠責を手続き
陸自に着いたら、まず重量税や自賠責の手続きをする。
今回行った多摩陸自では、重量税は陸自敷地内にある東京都の自動車税事務所ナンバーセンターで手続き(税金支払い)、自賠責は陸自周辺にある代書屋さんで手続きをした。
また、自動車税は支払期限の5月31日までは前年の払い込みがされていればOK。この日は5月15日だったので、ノーチェックだった(けど、すでに払い込んで車検証入れに入れておいたけれど)。
3.陸自の窓口で手続き
窓口で書類をもらって必要事項を記入。
このとき、オドメーターの距離を記入するので、あらかじめメモっておくといいかも。
2ですませた重量税と自賠責の払込証書と一緒に窓口に提出して受付してもらう。
4.検査
検査レーンで並んでいると、係員が来て書類と事前のチェック。ここであらかじめ以下の項目をチェックされた。
・ヘッドライト(ロー/ハイ)
・ウインカー
・ストップランプ
・バックランプ
・リアフォグ
・ワイパー/ウォッシャー(前後とも)
あとはレーンに入っていって、、、
・光軸(ロー/ハイ)
・排ガス(テールパイプにプローブを突っ込むヤツ)
・スピードメーター
・ブレーキ(フットブレーキ/サイドブレーキ)/足回り
・下回り打検
これらをベルトコンベア式で次々と検査。
全部合格なら、最後の窓口でハンコをもらって無事合格、のはずだったけど。。。
光軸で「×」もらったので予備検査へ
まったく想定外の出来事だったので、ドギマギ。「左、ロー、ハイともにちょっと高い数値が出てますねー」と親切に教えてくれた。
この日、同行してくれた友人は「やっちゃったねー」「さ、予備検行こう」と落ち着いているというか、アクシデントを楽しんでるというか(笑)。
予備検査は、近所のガソリンスタンドでやってた。ちなみに予備検査についてはこちら。
さっき車検場で見た、ヘッドライトの照光をみる大きな弁当箱みたいな機械がここにもあって、やおら検査が始まる。機械のデータをみながらメカの人がヘッドライトの光軸を6角レンチでぐるぐると調整、慣れた手付きでものの3〜4分で作業完了。
調整料は1,600円。費用は項目によって違うらしい。
車検場に戻って再度検査。2回目は必要な検査だけを自分で登録する。
そして検査、無事合格、終了!
あとは窓口に戻って検査書類を提出、新しい車検証とフロントウィンドウに貼るシールをもらう。このとき、車検証の名義や車台ナンバーが間違ってないかチェックすること、と同行の友人がアドバイスしてくれた。
最後にフロントウインドウに車検期限のシールを貼っておしまい。これであと2年乗れる。
この日は9時すぎに検査場に来て、終わったのが11時半くらい。
必殺キーワード「自分、初めてなんです!」
検査場の係員は、対応がわりと塩っぽい。不親切ではないけれど、マクドナルドで注文するときみたいに、客の気持ちを読んであれこれ聞いたり説明してくれたりはしない。
だから検査場では必ず「初めてなんです!」と言え!と、これは同行してくれた友人がまっ先にくれたアドバイス。
この日も窓口や検査レーンとかでなんか聞かれたら「初めてなんです!」を連発。おかげで、どの係員もいろいろていねいに教えてくれた。いやぁ、魔法のコトバだ(笑)。
あたふたと緊張した1回目の検査後、予備検のあとの2回目の検査になったらちょっと余裕も出てきた。
係員を見ると若い人が多い。無愛想とか塩とかいうより、シャイでクチベタなんじゃないか。で、作業に追われるものだから、つい言葉尻なんかもいい加減になってしまって、それで受け手としては塩っぽく感じるのかも。
クルマ好きのあんちゃんって、こういう人多いよな、と思ったら塩っぽい対応もあんまり気にならなくなってきた。
ただ、係員の雰囲気は陸自で違っていて、友人の話によれば鮫洲の陸自はもっとていねいで紳士的だとか。なるほど、都内に行くほど洗練されているのか!?
ハミタイとか、気にしてたポイントはスルー
ディーラーでの12検でわざわざ取り替えてもらった発煙筒。有効期限を見られるから、とどこかに情報があったけど、そんなことはなく。結果的に替える必要はなかった。
また、ホイールにはスペーサーを噛ませていて、特にフロントがちょっとハミタイ気味になっていたので気になっていた。ハミタイは去年、規定が緩くなったから大丈夫と思っていた、とはいえ検査するまではドキドキ。けど、これもスルー。
シフトノブにシフトパターンが刻まれていないとアウトになる、と言われてノーマルに戻して行った(いつも付けているのはチンク用なのでパターン自体が違う)けれども、それも積極的にチェックしている様子もなく。
だからといって、なんでもスルーというわけでもなさそう。「俺のクルマ、ちょっといじってるせいか、車検のとき、あれこれ聞いてくるよ。彼らなりに要注意だと思った車種や個体は、けっこうチェックしてるよ」と、これは友人の経験談。
やっぱりうちのアバルト プントはいい子、問題児じゃないんだよ、と思ったけど口には出さなかった(笑)。
またこの日、念のためにフロアジャッキや工具をトランクに入れていた。ハミタイで指摘されたらスペーサーを取るために必要だろう、と。その荷重で尻が下がった=光軸が上がってしまったのかも、と後から思ったりしてた。
でも予備検で規定通りに光軸もリセットされたんだし、よしとしよう。
友人に来てもらって、ホントよかった!
それにしても、友人に一緒に来てもらって良かった。ディーラー勤務経験があり自分のクルマもユーザー車検を経験している。心強い。平日、わざわざ有休使ってきてくれたYサン、お世話になりました。ありがとう。m(_ _)m
光軸で「×」が出たときは目の前まっ暗になったけど、すぐに予備検に誘導してもらって、おかげであたふたせずにすんだ。
これからユーザー車検やろうという人は1人じゃなく、誰かと一緒に行くことをぜひオススメします。実はこれが、ユーザー車検をスムーズに終わらせる一番のアドバイスになるんじゃないか。
※かかった費用はこちら
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車検の内容もいろいろ変わっているので、参考にするなら最新情報がいい。
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