クルマがどんどん夢のないクソつまんないものになっていく [ ボルボは2030年までに全車EV化だって ]
ボルボの将来は確実にEVにあります。個人の移動手段自体も将来はほぼ確実に電動化されると思います。ただ、多くの車種を持つ大企業は、転換にもっと長い時間がかかるでしょう。
という記事が出てた。ボルボのホーカン・サミュエルソン社長へのインタビュー記事(画像もリンク先より)。
ボルボなんて興味なさ過ぎて知らなかったんだけど、2030年までに販売ラインアップを全車EVに切り替えるんだと。いまからたった9年後だ。
このご時世、ボルボみたいな小規模メーカーは生き残りに必死なんだろうけど、でっかい怪物に追いかけられて慌てて海に飛び込むネズミを思い浮かべちゃった(笑)。そこまで焦らなくても、ねぇ。
また注文は、ディーラーからネットに切り替える。そのへんはEV専売のテスラの後追い、というか、今どきのやり方に変えるということなんでしょう。
寒い寒い北欧でEVなんかに頼っちゃって、本当に大丈夫なのか。スウェーデンの雪の山道で電池切れになって凍死者続出、、、そうなったら「ボルボの安全神話」とか言ってる場合じゃなくなるぞ。
それよりなにより、蓄電池とか周辺技術の開発が進まず、何年後かに「やっぱEVではムリ」なんてことになったら、それこそ「EV心中」になっちゃうんだけど。
・・・なんて余計な心配しちゃったり。
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その全車EV化(昔のミツビシ風に言うと「フルラインEV」だなw)にあたって、化石燃料エンジンの開発・製造は親会社の中国・吉利に完全に任しちゃったので、これからはEV開発に専念できる、と記事で社長サンはおっしゃってた。また、吉利はEVもいっぱい作ってるし、とも。
ということは、吉利が大量に調達する安いモーターとか蓄電池を使って、めちゃめちゃ安くEVを仕立てて、それにボルボがいままで開発して自慢してきた安全装置の数々をポルシェのオプションなみの法外な値段でくっつけて、濡れ手に粟のおいしい商売にしていくんだろうな、と。そこまでは記事には書いてなかったけど。
エコ+安全で、初期のテスラみたいにEVをバカ高い値段で売りさばくんだろう。
で、プリウスのときのディカプリオみたいに、ドヤ顔でそれに乗る“セレブ”が出てくるんだろうなぁ。
圧倒的なマーケットを持つ中国に親会社のある、ボルボだからできる戦略。
インドに親会社があるジャガーも同じことができそう。規模も事情も似たような感じでしょ。
EV化で自動車はコモディティ商品になっていく、って誰かが言ってたけど、まさにそうなってきた感じ。
そのことは、技術とか夢とかいった、これまで自動車を魅力的に見せてきた要素なんかもう必要ないよ、ということだし、
それよりも市場のニーズを探し当てるマーケティング力だとか、それをいち早く実現する資金とか規模とかの方がカギになってくるということ。
そういう「時代の変化」を、ボルボの記事を読んで感じたな。
要は、僕が大好きなクルマがどんどんクソつまんなくなっていく、夢も希望もない単に消費するだけの「商品」になっていく、ということだ。
とはいえ。
いまでも思ってるんだけどさ、ホントにEVだけに頼って大丈夫なの?
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