2014年のアバルト・ドライビング・アカデミー@富士スピードウェイ、思い出し書き vol.2
前のエントリからの続きです。
午後からは待望のサーキット走行
BASEクラスは初心者なので、まず講師の先生が受講者の車で模範走行してくれます。
2グループに分かれて、それぞれまず10分間で講師同乗の模範走行をやった後、慣熟走行、その後15分×2のフリー走行。
模範走行でオサーンを担当してくれたのは大賀選手。
実をいうと、自分のクルマにほかの人の運転で乗るのは、これが初めて。マニュアル左ハンドルなんて、誰も運転してくれないですからね。
大賀選手は大柄なので、シートポジション調整にちょっとひと苦労。
その調整中に、「かなり前にセットして、シートバックも立たせて」って、午前中に言われたんだけどどうですか?って聞いたら、「あまり神経質にならなくてもいいんじゃないですか。シートは少し寝かせて視線を低めにする方が、僕は好みだし(笑)」だって。なるほどー!
そのプロのドライビング、ハンドルをわりとスパッと切るのが、かなり印象的。でもショートサーキットは1ラップ40秒程度ですぐ終わっちゃうので、もっと見たかったな。
で、オサーンの走行が終わったら、大賀先生は走って次の受講生のクルマへ。けっこう大変そう。
ショートサーキットは、ストレートが下り坂、そのあと左・右・左の細かいコーナーが続く。ここが、走り方が分からない。
それを、インターバルの間に講師の先生を捕まえて聞いてみた。「最初の左より、次の右に合わせてブレーキを踏む感じで。その方がタイム出ますよ」って、実際はもっとていねいにヘタレでも分かりやすく教えてくれた。
ありがとうございます!!でもヘタレなので、センセイがおっしゃる通りにできるか分かりませんが、頑張ってみます!ということで2回目の走行へ。
その2回目、先生に言われたとおりに、ほぼノーブレーキで1コーナーに突っ込んで2個目の右に合わせてブレーキング。そうしたら、この周だけ速くてオサーンの今日のベスト! ありがとうセンセイ!!
でも、けっこう怖い! そんな走り方を毎回していたらヘタレはどうなるか分からないので、あとはおとなしく走って、終了。
1周が短いせいもあって、15分でも20ラップぐらいできてしまう。けっこう走り甲斐があった。
模擬レースにカルガモ、まだまだもりだくさん
その後は、講師の選手たちによる模擬レース。
これがね、ストレートのスピードが全然違うの。さっきまで見ていたBASEクラスの受講生たちのと比べたら。
最終コーナーの通過速度が速いんだろうし、その後のアクセル開けるタイミングも早いし、例の1コーナーの突っ込みも鋭くて速い。全然違うなぁ。やっぱり。
その後、富士の本コースに移動して、カルガモ走行。
ここで、石川選手の乗る先導車のすぐ後ろに付けられた。すぐ後ろでじっとラインとかを見ることができる。ラッキー! カルガモ走行なのでスピードはまぁ、それなりですが。
印象的だったのは100R。
なんでこんな中途半端なラインを取ってるんだろう? と思いながらじっと我慢して付いていくと、何ということでしょう! 右側からぐんぐんと100Rのクリッピングポイントが近づいてくるではありませんか!!
なるほど、大きなコーナーはこうやって走るんだなぁ、と納得。それにしても100R、見た感じでは目印がなく、ホント難しいんだな。
それから衝撃的だったのはダンロップコーナー、シケインの切り返し。
ここで石川選手のクルマは姿勢と向きがスパッと変わる。オサーンも午前中のパイロンスラロームの要領を思い出しつつ、ハンドルとアクセルを使ってマネしようとするんだけど、ぜんぜん石川選手のようにはできず。もさもさ曲がるので、どうしてもここで置いていかれてしまう。
細かいところだけど、でも大きな差がありあり。やっぱりプロは違うなぁ、と真後ろから見ていて超実感。
その後はサーキットタクシー。
もうこの頃になったら時間がなくなってきて、アバチンにドライバー含めて5人がぎゅうヅメになって、超過密走行(笑)。こんなに乗っちゃうと本来の動力性能が出なくて残念だったけど、なぜだかみんなで笑いながら走ってた。
この日はマツダのドライビングスクールも開催されていたみたいで、オーナーの友だちと挨拶してるアバルトオーナーもいたり。けっこういろんなメーカーがやってるんですねぇ。
で、最初のショートサーキットに戻って、閉会式と記念撮影へ。
「楽しく走ろう」という思いが伝わってきた
けっこうもりだくさんで楽しかった。一日があっという間。
参加費は、この年から値上がりして3万円に。さらに、参加前・後にディーラーでの点検が義務づけられた。その費用が1万2千円(だったと思う)。都合、4万円強かかったわけ。
場所を借りたり、人を手配したり、いろいろ大変だけど、ホンネを言うともうちょっと安くなったらな、という感じ。
クルマの単価がそれほど高くないので、BMWとかメルセデスほどユーザーサービスには予算が割けないと思うけど。
さらに後日ディーラーに聞いたら、必須の整備はADA用の整備メニューがないので、基本は1か月初回点検の内容に、ブレーキのチェックとかディーラーで内容を工夫して行った、とのこと。このあたりももう少し整備されていくんだろうな。整備のことだし(爆)。
とはいえ、「せっかく走って楽しいクルマをつくったんだから、オーナーのみなさん、ガンガン楽しく走っちゃってください!」という、メーカー(フィアット)側の熱い思いは伝わってきた。
ふだん、公道で試せないことができたし、思う存分アクセルが踏めてストレス解消になったし。さらにこのイベントでアバルト乗りの知り合いも増えたり、やっぱり行って良かったな。
こうして書いていて去年のことを思い出していたら、今年は都合で参加できないのが、何だかとっても悔しくなってきた!!
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