マニアックなミッドシップ・スポーツカーと芸能界のセレブ [ 愛車遍歴 芳村真理さん編:ルネ・ボネ ジェット ]
- 2022.02.16
- クルマ 雑談
- アウトモビル ルネ・ボネ, スーパーカー誕生, ルネ・ボネ, ルネ・ボネ ジェット, 愛車遍歴, 芳村真理
おぉ!って、つい、大声が出ちゃった。
ルネ・ボネ、ですかあ。しかも乗っていたのは芳村真理さん。
知る人ぞ知る、コアな世界初の市販ミッドシップ・スポーツカーと、華やかな芸能界の超セレブ。ものすごい組み合わせ。
いやあ、ビックリですわ。けっこう発見とか驚きがある愛車遍歴の中でも、ウルトラ級のビックリ!
愛車遍歴 芳村真理さん 前編
ちなみに芳村さん20代の愛車リストがこれ。
これ、フツーに見たらどんなマニアかっ!って思うよね。1960年代に免許取って、いきなりこれだもの。もう、レベル違いすぎ。
番組ではヒルマン・ミンクスを持ってきてたけど、これ、本家いすゞのコレクション。なので試乗はなし、見るだけ。
アウトモビル ルネ・ボネ ジェット(Automobiles René Bonnet Djet)
「ヨーロッパに行ったときに走ってて、こんなカタチなかったからすごいって思って、写真何枚も撮ったり」って芳村さん、ちょっと興奮気味。で、日本で所有して乗ってたんだって。
資料によると200台くらいしか造らなかったモデルですよ。それをわざわざ日本に持ってきて、ナンバー付けて乗ってたなんて、スゴすぎ。
それにしても、女性ながらミッドシップの美しいフォルムを見て感動して即座に受け入れる芳村さん、さすがモデルしてただけのことはある。感性鋭い。
このあと何台か過去の愛車、それもフルサイズのアメ車とかも出てくるけど「外観はあまり覚えてない」と。ちょっとやそっとのデザインじゃ心は動かされないんでしょう。
世界初の市販ミッドシップ・スポーツカー
その、ルネ・ボネ ジェット、細かいことはこちらのWikiを見てください。
製造したアウトモビル ルネ・ボネはフランスの弱小メーカーだったので自社生産は続かず、シトロエンに行ったりルノー傘下になったりしたあと、マトラ社(70年代、F1用V12エンジンが知られている)に吸収され、その後は「マトラ ジェット」として1967年まで製造されていたそう。
ルネ・ボネの画像を探したけど、そんなわけで出てくるのはマトラ時代のものばかりでした。
いま見てもカッコいいよね。ロータスの新車です、とか言って出しても通用しそう。
小見出しにもあるように、このクルマは世界初の市販ミッドシップ・スポーツカーとして記録されている。その証拠がこれ。ほら、ちゃんとエンジンがリアにあるでしょ。
スーパーカー、始まりの始まりのひとしずく
僕の大好きな沢村慎太朗さんの名著にして一大巨編「スーパーカー誕生」に、このルネ・ボネ ジェットが出てくる。
ランボルギーニ ミウラやフェラーリ テスタロッサ、ブガッティ ヴェイロンに至るまで、ミッドシップ・スーパーカーの系譜が、当時の開発者へのインタビューも交えて詳細に書かれている。
その叙事詩の始まりの始まりとして、このルネ・ボネ ジェットが登場する。大きくたゆたう大河の始まりのひとしずく、みたいな。いま走ってるミッドシップ・スーパーカーの物語は、すべてここから始まるわけですよ。
なので、ルネ・ボネ ジェットはものすごく覚えてた。ものすごくコアな文化遺産的な一台として。
それを愛車遍歴で、しかも芳村真理さんの回で見て、めちゃめちゃビックリしたわけ。
「スーパーカー誕生」は、かなり前に単行本(出してくれる出版社がなかったらしくフラダンス関連の書籍を出してる会社から発行されてたw)を手に入れて読んで感動したんだけど、仕事場の引越とかしてる間にどこかに紛失。どこ行っちゃったんだろ?
幸い、文庫本で再発行されている。ページ数がハンパないので値段がスゴいけど、中身は濃ゆい、濃すぎに注意(笑)。
芳村さんって、スゴイ人だったのよ
僕ぐらいのオッサン、ないしはジジイだったらたいていの人は知ってる。
おしゃれで華やかで明るくて気さくで、とってもいいパーソナリティだった。
芸能界でも人望が厚かったらしい。本当の意味でのセレブだったといえるかも。
僕なんかがいろいろ書くより、詳しくはこちらのWikiへ。
「夜のヒットスタジオ」はよく見てたなー。
このぐらいの人になると、愛車遍歴も面白い。
昭和時代って、いろんな意味でロマンとか夢があったなぁ、としみじみしたりして。
- 前の記事
テスラの自動運転技術「full self-driving」は使い物にならない [ というCNNの記事を読んでみた ] 2022.02.16
- 次の記事
オイルはこまめに換えよう、ウチのアバルト プント [ エンジン/ミッションオイル交換@91,880km ] 2022.03.03